IMJモバイルが8月25日に発表した「モバイルキャンペーンに関する意識調査」の結果から、モバイルキャンペーンにおいて、参加方法が簡単であれば会員登録やメルマガ登録があってもユーザーは気にせず参加することがわかった。
この調査は8月8日から8月9日にかけて、インターネットリサーチによって実施されたもの。週1回以上モバイルサイトを利用、閲覧し、広告経由で1年以内にモバイルサイトにアクセスした、またはモバイルキャンペーンに参加したことのある全国の15歳以上の男女を対象に実施された。有効回答数は1035サンプルとなっている。
参加したことがあるモバイルキャンペーンのタイプについて質問したところ、「会員登録をするタイプ」(47%)、「サイトを閲覧してポイントを貯めるタイプ」(47%)、「メルマガ登録をするタイプ」(44%)というものが上位に挙がり、男女間での大きな差はなかった。会員登録やメルマガ登録が必要なキャンペーンでも、モバイルの場合、ユーザーはあまり抵抗なく利用するようだ。
モバイルキャンペーンに参加した理由については、「参加・応募方法が簡単だったから」(73%)が最も高く、「キャンペーンの内容に興味を持ったから」(67%)、「時間や場所を選ばず参加できたから」(28%)と続いた。支持されるモバイルキャンペーンのポイントは、キャンペーンの内容はもちろん、簡単で時間や場所を選ばずに参加、応募ができるなど、手軽さにあることがわかる。
さらに、参加したことがあるモバイルキャンペーンの後のその商品、サービスのサイト閲覧状況では、「ほとんど継続している」(20%)、「気に入ったものは継続している」(64%)となり、8割を超えるユーザーが気に入ったサイトの閲覧を続けていることがわかった。同様に、メルマガの閲読状況では、「ほとんど継続している」と「気に入ったものは継続している」を合わせると約8割のユーザーがメルマガの閲読を継続していた。この結果から、モバイルキャンペーンはユーザーとの継続的な接触機会を得る手段として機能しており、顧客との関係を構築する上で有利な手段であることが推察されるとしている。
広告をきっかけとしたモバイルサイトの閲覧後や、モバイルキャンペーン参加後の経験については、「商品やサービスの事を知った」(81%)が最も高く、「商品やサービスが印象に残った」(63%)、「商品を購入、サービスを利用した」(55%)と続き、過半数に商品購入、サービス利用の経験があることがわかった。
モバイルサイトへのアクセスやモバイルキャンペーンへの参加のきっかけとなった広告についての質問では、モバイルおよびパソコンのネット広告が上位4位までを占めた。具体的には「モバイルサイト内のバナー広告」(51%)が最も多く、「モバイルのメルマガ内広告」(40%)、「パソコンサイト内広告」(35%)と続いた。
モバイル、パソコン以外の媒体では、「パッケージに添付されている広告・案内」(23%)が最も高く、「チラシ・パンフレット」「雑誌広告」と続く。紙媒体や商品パッケージとモバイルの親和性の高さが推察されるとIMJモバイルは分析している。なお、女性は男性に比べて紙媒体によるモバイルサイトへの誘因効果が高いという結果も出ている。
広告を見てモバイルサイトへアクセスした際の方法では、「QRコードを読み取る」(72%)が最も高く、次いで「空メールを送信する」(57%)、「リンク・バナーをクリックする」(39%)となった。また、32%が広告をきっかけとして、モバイルでサイト検索を利用したことがあるという。
広告をきっかけにアクセスしたモバイルサイトや、参加したことがあるモバイルキャンペーンの商品やサービスのジャンルについては、男性では「携帯サイト・コンテンツ」(40%)が最も高く、「パソコンサイト・コンテンツ」(24%)、「清涼飲料」(23%)と続く。女性では「携帯サイト・コンテンツ」(37%)が最も高く、「ファッション・アクセサリー」(34%)、「飲食店情報」、「薬・ヘアケア・化粧品」(共に25%)となった。
このほか、45%の人が「バナー広告で受けた印象と、モバイルサイトのギャップにがっかりした経験がある」、36%が「テレビCMや雑誌広告で受けた印象とモバイルサイトのギャップにがっかりした経験がある」と回答している。さらに62%が「モバイルサイトの出来が悪く、その企業や商品に対してもマイナスの印象を持った経験がある」と回答した。企業にとって消費者の期待値を下回るモバイルサイトは、その企業や商品のブランドイメージの低下に影響を与えることが推察される。
モバイル検索における検索語の単語数では、「2個」(56%)が最も多かった。また、検索結果のサイトをトップ何位まで閲覧しているかという質問では、1位から5位までが58%と過半数を占めた。過半数のユーザーは検索結果を最初の1ページ目までしか閲覧していないことになる。モバイルサイトにおける検索利用が拡大していることもあり、モバイルサイトのSEO、SEM対策の必要性が今後ますます高まっていくとIMJモバイルでは結論づけている。
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