The New York Times紙は米国時間8月14日、携帯端末メーカーのHTCがT-Mobile USAのネットワーク向けに「Android」ソフトウェアを搭載した最初の携帯電話を2008年9月に発表し、10月に出荷開始する可能性があると報じた。これは、ニュースブログのTmoNewsが8月11日付の記事で伝えているのと同様の内容だ。T-MobileとHTCが他社に先駆けてAndroid搭載端末を出荷することは、かなり前から予測されていたが、出荷時期については不明だった。
Silicon Alley Insiderは、HTCのAndroid携帯を実際に触ったという人物の感想として、「技術的には強力だが、Appleの『iPhone』や『MacOS X』ほど洗練されていない」と伝えている。実のところ、これは別に意外なことではない。Googleが掲げる使命は、携帯電話でインターネットに接続するための基本的なソフトウェア群を通信事業者や端末メーカーに提供することであって、iPhoneのようなハイエンド向けの多機能スマートフォンを作ることではないからだ。
いずれにせよ、GoogleがAndroidプロジェクトを公表してから1年近くが経とうとしてしており、実際にAndroidを搭載した携帯端末が市場に登場するというのはやはり喜ばしいことだ。Googleは、携帯電話向けOS設計の分野において、SymbianやMicrosoftといった他のOSのライセンサーと世界中で争うことになる。今後、ニュースメディアのレビュアーが製品を試用できるようになれば、Googleがすでに地歩を固めたライバルたちと張り合えるかどうかを予測しやすくなるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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