ウィルコムとウィルコム沖縄は7月3日、同社のロングセラーとなっているシンプルなストレート端末「9(nine)」に続き、新たにクラムシェル(折りたたみ)タイプの「WILLCOM 9(ウィルコム・ナイン)」を発表した。7月18日より発売する。
ウィルコムによれば9(nine)は、余分な機能がないことやシンプルなデザインがユーザーから支持されており、2006年12月の発売から現在に至るまで継続して売れているという。累計販売台数は43万台を超え、季節ごとにモデルが変わる携帯電話業界の中では希有な存在といえそうだ。
今回のWILLCOM 9は、9(nine)を手がけた同社の社内デザイナー、ブランド&プロダクト企画部 デザインディレクターの堀田峰布子氏が担当。ハウスインデザイナーが直接端末を手がけるのはめずらしいが、「シンプルで新しい価値を提案するため担当した」とした。
ストレート型タイプでなく、クラムシェル型の端末にした理由について、「9(nine)は、ストレートとしてのシンプルな完成系。クラムシェルタイプとふたつの方向性があることで選べるのはユーザーにとっていいことだと思う」話す。
デザインについては「デザインモチーフは本。“ネガR”と呼ばれる、本のラインと二軸ヒンジで開けやすいカタチを表現した。カラーもシロとクロ。シンプルという価値を伝えるため、ミニマルなカラーバリエーションにした。黒の中にもいろいろな黒があるし白も同様。内側と外側のつやを変えるなどし、シンプルだけれどもきちんとニュアンスがあるものとしてまとめた」と語った。
シンプルをコンセプトにした端末だが、要望の高かったカメラ(130万画素)を追加。「コミュニケーションの進化」を強化するとして、インターネットに簡単アクセスできる「ウィルコム ガジェット」と呼ばれるアプリケーションを搭載した。GoogleやGmail、googleカレンダー、mixiなどにデスクトップ上からアクセスできる。動きのあるメールが送信できる「デコラティブメール」も追加した。これらの機能は、必要な機能を絞り込んだ結果という。
WILLCOM 9は、重さ約82g。約43mm×80.4mm×19.4mm(折りたたみ時)と非常にコンパクト。「女性の手の中でフィットするサイズ感を算出した」(堀田氏)という女性向けサイズだ。
なお、nineについては「売れ続けるうちはつくりたいと思っている。マーケットを見させてもらい、このWILLCOM 9についても、支持をいただける間は作っていきたいと考えている」(取締役執行役員副社長の土橋 匡氏)という。
端末価格は、ウィルコムストアにて新規契約の「W-VALUE SELECT」で一括購入した場合3万6000円。通信料から「W-VALUE割引」として月額1100円×24カ月割り引かれ、実質負担額は9600円になる。新たに搭載されたウィルコムガジェットやデコラティブメールをデータ通信を使ってほしいとして、おすすめ料金プランは「ウィルコム定額プラン」+「データ定額」とした。
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