Googleは米国時間6月2日、同社のプラットフォーム「Android」を使った携帯電話の登場が2009年まで遅れるとの報道を否定した。
The Streetが匿名の情報源を引用してこの遅れを伝えた。しかし、Googleはその報道を否定した。
Googleは声明で、「Androidを採用した電話機を2008年に発表する方向なのは変わっていない。パートナー企業の一部は、第4四半期にAndroidフォンを出荷する予定だと明言している」と説明している。
これは別に驚くことではない。Androidを率いるAndy Rubin氏が5月28〜29日に行われた「Google I/O」カンファレンスで、まもなく大部分がオープンソースになるソフトウェアを使った電話機について「2008年中に入手可能になる」と語ったのだ。
T-Mobileの最高経営責任者(CEO)であるHamid Akhavan氏は2月、Androidフォンを2008年中に出荷する計画だと話していた。
T-Mobileは2日、Androidを採用した同社の電話機は第4四半期に発売の方針で変わっていないことを認めた。
Androidに混乱があるとすれば、その原因の1つとして、Googleとさまざまなパートナーが結集してAndroidのソフトウェアを書いているが、サポートしているのがGoogleだけではない点が考えられるかもしれない。
Linuxを販売するAndroidパートナー企業のWind River Systemsで最高マーケティング責任者(CMO)を務めるJohn Bruggeman氏によると、最初のAndroidフォンにはGoogleの監督によるAndroidソフトウェアが搭載されるが、2009年第1四半期に登場するとされている後のモデルには、Wind River自身の監督によるものが搭載されるという。
「最初の電話機については、彼ら(Google)がやる。彼らが慎重に最後まで手がける。その後はわれわれに託される」とBruggeman氏は言う。
Wind Riverは組み込みコンピューティングデバイスのLinuxをサポートしている企業だが、より上位のソフトウェアにも及ぶAndroidソフトウェア「スタック」の全体をサポートする。
「Androidがオープンソースになれば、スタック全体をサポートする。インフラは増強している。メッセージング、電話通信、電子メール、ブラウジングなど、LinuxだけではなくAndroid全体に対応できるリソースが当社にはある」とBruggeman氏は話している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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