Qualcommは、英国でも自社モバイルTV技術「MediaFlo」を利用したサービスを開始する準備をはじめているのかもしれない。
Qualcommは先週、英国で40MHzの無線周波数帯を落札したことを発表した。この周波数帯は、モバイルTVやブロードバンドサービスに適した周波数帯という。1452MHz〜1492MHzの間のLバンドと呼ばれる周波数だ。
英国の通信規制当局Ofcomは、5月に入ってこの周波数帯の競売を行った。無線チップメーカーでモバイル技術の特許を持つQualcommは、830万ポンド(約1610万ドル)で落札した。
Qualcommはこれまで、この周波数帯を何に使うのかに関して明らかにしてこなかった。同社は現在、新しいサービスと製品の実験に用いる計画だと述べている。
だが、Qualcommが米国で展開している周波数帯戦略が何かを示唆するとすれば、今回の動きは、同社が欧州でもモバイルTVネットワークを構築する意図を示しているととれそうだ。数年前、Qualcommは米国で静かにアナログTVのチャンネル55のライセンス買い取りを開始した。2009年2月のアナログ放送打ち切りにあたり、この周波数帯は国に返還されることになっている。
Qualcommは自社TVサービスを早期に実装するため、チャンネル55の放送事業者と協業してデジタルへの移行を支援しており、すでに55市場で稼動をはじめている。Qualcommは先日、MediaFloサービスのキャパシティ拡大に利用するため、700MHzの周波数帯もオークション落札により買い足している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス