最終更新時刻:2008年7月7日(月) 11時00分

モバイルチャンネル

注目はやはり「iPhone」--アップル、まもなく4-6月期決算を発表へ

文:Tom Krazit(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

2007/07/25 12:38  

 Appleが前四半期の90日間をまるまるかけて販売したどの製品よりも、前四半期中のたった2日間だけ販売された「あの」製品が、米国時間7月25日は注目を浴びることだろう。

 Appleがまもなく第3四半期(4-6月期)決算を発表する。同社の四半期業績はここのところ好調であり、25日午後の株式市場取引終了後に発表される四半期決算でもその状況は変わらないと思われる。ウォールストリートのアナリストはAppleが第3四半期に、売上高が前年同期比21%増の53億ドル、利益が同34%増の1株あたり72セントになると予測している。

 Macの売り上げは、PC業界では通常動きが鈍いとされる4-6月期に、業界の平均を上回る伸びを見せた。しかし今誰もが注目しているのは「iPhone」の結果だ。同製品は、4-6月期のうちの最後の2日間(6月29日と30日)だけ販売された。

 Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は「この四半期は業績に全く期待できない時期だが、iPhoneの動向を気にしている人が多いため、Appleはこの四半期こそが最も注目を集めている」と語った。

 アナリストらは、この2日間について、iPhoneのデータが発表されるのを待ち望んでいる。この数字がApple全体の業績に大きな違いをもたらすと考える人は少ないが、それでも、Appleから正式に情報が発表されれば、iPhoneが発売された週末の販売台数が予測しやすくなる。現在は、iPhoneが発売された最初の週末に、20万〜70万台売れたと予測されている。

 American Technology ResearchのアナリストShaw Wu氏によると、AppleはiPhoneの販売台数と売上高の両方を決算報告で発表するものと見られるという。ただ同氏は、公表される実際の売上高と販売台数では計算が一致しないはずであるとも、警告する。

 Appleは既に、iPhoneの売り上げのすべてが販売時点で計上されるわけではないことを明らかにしている。同社は、iPhoneの売上を販売時点から24カ月間にわたって計上するという。

 サブスクリプション契約ベースの売り上げを計上する手法を採用することで、Appleは顧客に追加料金を請求することなく、アップグレードや修正パッチを段階的に投入できるようになる。これは「MacBook」と「MacBook Pro」に搭載されていた802.11n無線チップのロックを解除するソフトウェアのダウンロードに、1.99ドルを課金せざるを得なかった過去の反省に基づいた措置である。AppleはMacBookとMacBook Pro販売時にすべての売上高を計上しており、802.11nチップの存在を告知していなかったことから、製品アップグレードの価格設定を求める会計規則に従うためには、追加ソフトに課金するしかなかったためである。

 その結果、特定の四半期をみても、その期の売上高と販売台数が一致しないことになった。売上高にはiPhone用アクセサリや、月額利用料の分配プランに基づいたAT&Tからの収入(Munster氏はこれがiPhone1台につき、1カ月11ドルの収入になるだろうと見積もっている)が含まれる。

 AppleとAT&Tの間の取り決めの詳細は明らかにされていない。PiperのMunster氏は、この取り決めがAppleの今後のiPhoneビジネスのカギを握っていると考える。

 Munster氏は、「iPhoneの特筆すべき点はここにある。レベニューシェアモデルはとても珍しい。彼らは業界のルールを塗り替えようとしている」と語っている。

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

携帯電話の競争は機能からデザインへ--各社の夏モデルをまとめてチェック
携帯電話、PHS事業者4社の2008年夏モデルが出そろった。各社とも、女性やヘビーユーザーではない層に向けた端末を強化しており、競争の中心は端末の機能からデザインへと移ってきている。
10代男女の消費行動に関する調査--10代の消費意識にも不況の波が来ている?
10代男女の消費行動に関する調査を実施したところ、男性は「アルバイトをする」や「ガマンする」など極端な意見が出たが、女性はコツコツと努力する傾向が強いことが明らかになった。
携帯電話を使う時間帯、深夜から夕方へ移行
企業のモバイルサイトへのアクセス時間に変化が起きている。これまで深夜に多かったアクセスが減少し、代わりに夕方のアクセスが伸びているのだ。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

今知るべき仮想化情報今知るべき仮想化情報
インフラからアプリケーションまで、これを知らずに仮想化は語れない
DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」
PowerEdgeサーバに最適な運用管理ソリューション後編
「未来の、その先」をどう提言していくか「未来の、その先」をどう提言していくか
クラウドコンピューティングが導く新しいシステム

プロダクトレビュー

ビジネスリーダーズブログ

メンバーズレビュー