「iPhone 2.0」に関する推測が早くも飛び交っているが、「iPod nano」のような電話機が2007年後半に予定されているのではないかという話が出てきた。
Reutersの報道によると、台湾のJP MorganのKevin Chang氏は、初期モデルよりもスリムなiPhoneがまもなく発表されると考えているという。その根拠として、匿名の情報提供者から得た情報と、広く普及しているiPodのスクロールホイールに似たインプットメソッドを利用するスリムデバイスの特許をAppleが申請したことを、Chang氏は挙げている。同氏によると、これによりAppleは、オリジナルのiPhoneをより安価にしたバージョンを出荷可能になるという。
判断に迷うところだ。タッチスクリーンインターフェースが、iPhoneの大きなセールスポイントである。なぜAppleはそんなに早く低機能バージョンを発売するのか。Chang氏は、スクロールホイールつきiPhoneは「機能が比較的制限される」と述べるが、良い宣伝材料になるようにも思える。Appleは、iPhoneをダイヤル式にでもするつもりなのだろうか?
より小型のiPhoneはそれでも、ユーザーが洗練された高性能電話機に慣れているヨーロッパやアジアなどの地域にAppleが進出する助けとなるかもしれない。しかし、iPod nanoのサイズのデバイスに必要なコンポーネントをすべて詰め込むには、エンジニアリング上の困難が非常に大きいだろう。Motorolaの電話機RAZRが思い浮かぶが、iPhoneのようなタッチスクリーンを使用しているわけではないし、Mac OS Xを動かしているわけでもない。つまり、より小型で消費電力の少ないプロセッサで済ませることができた。
iPhone 2.0の話題はこれが最初ではない。5月には、第2世代のiPhoneはデバイスの外部カバーのデザインに第1世代とは異なるものを採用するだろうとの報道があった。また、Appleが2007年後半の発売を予告しているヨーロッパバージョンのiPhoneは、当地で普及しているより高速な3G通信網を利用するというのがほぼ一致した見方である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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