Mozillaは2月25日、スペインのバルセロナで開催中のモバイル関連の展示会「Mobile World Congress 2013」で、「Firefox OS」を搭載したスマートフォンの販売パートナーとしてKDDIの名前を挙げた。
Firefox OSは、ホーム画面や電話帳アプリなど、スマートフォンのすべての機能をHTML5アプリとして開発して動作させることのできるオープンソースのOS。KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、1月21日にFirefox OS搭載端末の取扱いを検討していると明かしていた。
Mozillaは現在、Alcatel-Lucent、LG電子、ZTEとともにFirefox OSを搭載したスマートフォンの開発を進めており、2013年後半にはHuaweiもこれに続く予定。同OSの搭載端末は、まずブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラで販売されるとしている。
またFirefox OS搭載端末は、América Móvil、China Unicom、Deutsche Telekom、Etisalat、Hutchison Three Group、KDDI、KT、MegaFon、Qtel、SingTel、Smart、Sprint、Telecom Italia Group、Telefónica、Telenor、TMN、VimpelComの、世界の主要通信事業者17社で販売される予定だ。
なお、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は1月22日、同社がオープンソースモバイルOS「Tizen」を搭載したスマートフォンの開発を検討していることを明かしている。
UPDATE:KDDIも同日、Firefox OS搭載端末の日本市場への導入およびFirefox OSの機能向上のための協力などについて、Mozillaと合意したことを発表した。KDDIでは、Mozillaが管理する、メーカー向けのFirefox OS搭載端末の開発ソフトウェアに、各種機能を追加するためのソースコードを作成する予定。また、データ通信の制御や、セキュリティ機能などの分野で両社のノウハウを共有するとしている。
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