2012年サイバーマンデー、モバイル機器からのトラフィックが伸びる

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年11月28日 13時57分

 サイバーマンデー(米国における感謝祭翌週の月曜日)が終わり、本格的なショッピングシーズンに突入した今、小売業者はこの週末におけるEコマース最大のトレンドに注意を払うべきだろう。

 オンラインショッピングのトラフィックに関する統計が数多く発表されており、目を見張るような数値もそこかしこに見受けられるものの、最も注目すべきは、感謝祭の週末におけるモバイル機器からのトラフィックである。

 IBMが米国時間11月26日に発表した調査結果によると、太平洋標準時間午前9時時点における2012年のサイバーマンデーのオンライン売上高は、前年同期比24.1%増であったという。

 この数値はその後、丸1日分の売上高が集計され、前年同期比30%増に修正された。ただしAdobe Systemsの調査によると、2012年のサイバーマンデーのオンライン売上高は19億8000万ドルと、前年同期比17%増にとどまっているという。

 しかしより注目すべきなのは、小売店サイトへのトラフィックのうち、モバイル機器からのものは22.4%を占めていることがIBMの調査で明らかになったことだ。実際に購入に至った顧客に占めるモバイル機器ユーザーの割合も12%近くになるという。

 モバイル支払いサービスを提供するBraintreeによると、同サービスを利用した顧客のうち、携帯電話を利用してオンライン購入を行った顧客が50%近く増加し、オンライン購入全体に占めるモバイル決済の割合も29%に伸びたという。

 オンライン価格比較サービスを提供するPriceGrabberのトラフィックも、これらの調査結果とほぼ同様の結果を示している。同サービスの利用形態に関しては、ノートPCやデスクトップPCからのアクセスがまだ全体の78.56%を占めた一方、スマートフォンからのアクセスが12.92%、タブレットからのアクセスが8.51%であった。

 しかし、前年同期のデータと比較すると、注目すべき点が見えてくる。PriceGrabberのトラフィックを前年同期と比べると、スマートフォンからのアクセスは3230.8%増、タブレットからのアクセスは775.3%増となっている。一方、ノートPCやデスクトップPCからのアクセスは8.7%減となっている。

 またクーポンサイトのRetailMeNotも、モバイル機器を利用した顧客の大幅な増加を報告している。感謝祭からサイバーマンデーまでの間に同サイトを訪れた顧客総数が39%増加した一方、モバイル機器を利用して訪れた顧客は150%以上増加したという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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