ニューヨーク発--市場調査会社のNPD Groupは、2009年の音楽業界の変化として、デジタル音楽のダウンロード購入者数が前年比で100万人の減少になったと伝えた。
同社シニアアナリストのRuss Crupnick氏は米国時間2月24日、当地で開催されたDigital Music Eastカンファレンスに出席する音楽およびテクノロジ業界の幹部らに対して、うろたえることがないようにと語りかけた。
同氏は、オンラインでの楽曲購入を中止した人々の大半が、2007年や2008年に初めてインターネット利用を開始した高齢の消費者であり、楽曲のダウンロードを試してはみたものの興味を失ってしまったのが原因であると述べた。良い知らせとしては、依然として多くの消費者が音楽に強い興味や関心を抱いており、音楽のダウンロード購入に費やされる金額も、年間で平均して33ドルから50ドルまで上昇したと、同氏は明らかにしている。
Crupnick氏は「どうやら市場は熟成期を迎えたようだ。もしわたしがレコード会社を経営しているとすれば、まずはKraftやColgateまで、消費者向けにプロモーションを実施する専門家を雇いに行くだろう。消費者はプロモーションを望んでおり、商品を試してみるようにと説得されたいと思っている」と語った。
KraftとColgateのマーケティング担当者は、プロモーションを活用しつつ、いずれも熟成期の進む市場の製品セグメントであるマカロニや歯磨き粉の販売を大幅に押し上げてきた専門家である点に、Crupnick氏は着目した。同氏は、もっと消費者の購買意欲を誘うような要素が求められていることを、NPDの調査結果は示していると述べた。
たとえば、3曲を1ドルで購入可能にするなど、レコード会社が楽曲のバンドル販売を試してみるようにと、同氏は提案している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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