Googleは、ユーザーが自分で行う病気診断のプロセスにインターネット検索がどの程度の役割を果たせるか探ろうとしている。
Googleは米国時間5月13日午後、いくつかの一般的な病気に対する検索結果ページの下部にちょっとした質問を掲載し始めた。例えば「ご自身もしくはあなたの知り合いが耳感染症(ear infection)に感染している可能性があるという理由から検索したのですか?」といったようなもの。このような質問は、「ear infection」のような語を検索したユーザーのごく少数にだけ表示される。これはどれだけの人が、研究目的ではなく治療法や治療の選択肢を求めて検索したのかをGoogleが把握するうえで、手助けになると、「Google Health」のプロダクトマネージャーであるRoni Ziegler博士は述べた。
ある意味で、これはGoogleが「Google Flu Trends」でインフルエンザを追跡してきた取り組みの拡大版ともいえる。Ziegler博士によると、医師たちが米疾病管理予防センター(CDC)にインフルエンザを頻繁に報告するようになるよりも2週間前に、ネットでの検索活動が増加していることにGoogleは気付いたという。何年間分ものインフルエンザのパターンを検証することで、これが(インフルエンザ活動の実態を反映していることが)確認できると、Ziegler博士は述べる。ほかの一般的な健康問題では同様のデータが存在しない。
Googleがこれらのデータで何をしたいのか、またこの試みでどれだけ有効なデータを取り出せるのかは明らかでない。しかし、Googleのすることは何でも検索のプロセスに還元される。従ってこれらのデータは、「病気『X』の治療に関する選択肢を探してますか?」と検索ページの上部に表示するなど、検索ユーザーにより多くの選択肢を提供するために利用される可能性がある。
これは暫定的なプロジェクトのため、Googleは13日の午後より数週間にわたりデータを集める計画である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」