Googleは、文字通りに「AdSense」プログラムの拡大へと踏み出した。
Googleは米国時間3月4日、同社の公式ブログにおいて、広告主に対し、バナー広告やスクエア広告として表示されるものの、ウェブサイト上の大部分のコンテンツをカバーする拡大タイプの広告としての特徴を備えた、新たな広告ユニットの提唱を進めていくことを明らかにした。しかしながら、Googleは、同広告がユーザーにとってストレスとなることがないように、自動で、または単にマウスオーバーするだけで拡大するタイプではなく、まずユーザーが、最初は小さく表示される広告をクリックすることで、初めて拡大表示される仕様になっていることを強調している。
多くのユーザーは、拡大表示される広告を好まない傾向にあるものの、Googleは、ムービートレーラーやテレビゲームのクリップ、より細部まで強調して表示したい他の画像などが、拡大して表示される新フォーマットは、広告主にとっても顧客にとっても、双方に有益なものであると指摘している。
Googleは、広告主が、自社サイトのソースコードにAdSenseのコードを追加して、画像広告の表示を許可すれば、この新たな拡大表示タイプの広告を自動的に利用可能になると説明した。また、Googleは、同プログラムが現在、特定の広告掲載スペースへの入札が可能な、米国内の一部の広告主への提供に限定されていることも明らかにしている。
Googleは、広告主に対して、同プログラムでは基本的に、CPC広告(リスティング広告)またはCPM広告(1000回の広告表示単位で課金を行うインプレッション広告)がベースとなる課金方式が採用されることも示唆している。CPCでの拡大可能な新広告は、単にユーザーが、クリックして広告を拡大表示させる時ではなく、実際に広告主が提供するページへと、その広告をクリックしてジャンプした時に課金される方式になる。Googleは、広告主向けにFAQページを用意して、さらなる詳細な情報提供を行っている。
新たに提供される拡大表示可能な広告が、Googleの売り上げを大幅に伸ばすことはなさそうだが、消費者にとって、ストレスとなる広告が表示されるわけでもないようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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