米YahooとMicrosoftの交渉は今後あるのかないのか、風に舞う数々の情報を集めようとする投資家に対して、Yahooの最高経営責任者(CEO)であるCarol Bartz氏はつれなかった。
Bartz氏は米国時間3月3日、サンフランシスコで開催の投資家向け説明会に、6週間ほど前に同社CEOに就任して以来初めて参加し、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏に伝えたメッセージを披露した。
Bartz氏は、「Ballmer氏にはこう伝えた。あなたやMicrosoftと交渉するつもりはない。(交渉することになったとしても)わたしは非公開で交渉する」と述べ、投資家に対して「何か起きるとしても、そのときまであなた方(投資家)にはわからないだろう」と付け加えた。Morgan Stanley Technology Conferenceでの同氏のこの発言は、オーディオキャストで聞くことができる。
Microsoftとの交渉の可能性とは関係なく、Yahooが同社の検索データへのアクセスを保持する必要性に関するBartz氏の見解に揺るぎはない。検索データは利用者の検索目的を知る鍵であるからだ。こうした情報によって、Yahooは利用者によりクリックされやすい適切な関連広告を配信でき、、広告主からの料金収入につながることになる。
同氏は、Yahooの上位200社の広告主は、同社が有料のパフォーマンス広告とディスプレイ広告の両方をまとめて扱えるワンストップショップを用意することを求めていると言及した。
Bartz氏はまた、利用者の求めるコンテンツを配信することによりトラフィックが増加し、それにつれて広告主も増えるだろうと付け加えた。
同氏がとりわけ注目する領域の1つは電子メールで、同社は、電子メールサービスの新バージョンのリリースに向けて準備していると言及した。
「われわれのサーバを経由して毎日膨大な量の電子メールが飛び交っている。電子メールはわれわれにとって非常に重要だ。だから、新しいメールサービスに期待している」(Bartz氏)
一方で、Yahooが大規模な投資を控えてきた領域の1つが「Yahoo Maps」である。マップ機能は備えているものの、Googleの「Street View」や「Satellite View」と比べると見劣りがする。
Bartz氏によると、「わたしもYahoo Mapsは使わない。Google Mapsを使う」という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス