NTTと電通は2月16日、デジタルサイネージ(電子看板)のメディア化に向けたフィールド実験を共同で開始した。期間は3月15日まで。6社の企業から提供された広告コンテンツを鉄道や商業施設などに設置されているデジタルサイネージに配信し、最適な配信手法やクリエイティブを検証するという。
NTTでは、2008年11月から複数メーカーのデジタルサイネージの配信システムをネットワーク化し、コンテンツを一括配信する「メタデータ配信管理統合化技術」の実験をしてきた。今回は、この配信管理技術を活用したデジタルサイネージを京浜急行の品川駅、羽田空港駅、横浜駅や西武鉄道の池袋駅、六本木ヒルズなどに配置し、さまざまなタイプの広告を配信する。合計で1日約350万人が視聴する見込みだ。
この実験を通じて、ロケーションや時間帯による広告の認知度や関心度の違いなどを把握し、効果的な配信手法や、効果測定手法などを検討する。デジタルサイネージがメディアとなるために解決すべき課題を明らかにしていく考えだ。
なお、広告コンテンツの提供会社は、花王、サッポロビール、日本コカ・コーラ、日本マクドナルド、パナソニック、NTTの6社。実験は、東急電鉄の東横線、田園都市線、大井町線、目黒線の車内、東急大井町線の自由が丘駅、東急東横線の多摩川駅、赤坂サカス、東京ミッドタウン(ミッドタウンビジョン)、カレッタ汐留などの商業施設でも実施される予定だ。
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