Googleの「Google Chrome」は、メインストリームのブラウザであろうか?
決してそのようなことはない。しかしながら、特に筆者は、自分と同じように、Chromeをデフォルトのブラウザに設定した人が、他にどれほどいるのかを知りたいと思っており、Chromeの普及率には大いに関心がある。
そこで、筆者は米CNETの技術部門に、米CNET Newsへのアクセスから分かるブラウザの最新シェアについて教えてくれるように頼んだ。その結果は、驚くべきものである。10月に米CNET Newsを訪れた人々のうち、3.6%はChromeのユーザーであり、この割合は、GoogleがChromeをリリースした9月よりも、1%上昇している。
これは、筆者の予想を上回るものであった。もちろんながら、MicrosoftのInternet Explorer(IE)が10月に記録した40.7%、Firefoxの37.4%、Safariの18.2%には劣るものの、Operaの1.2%よりは上回っている(他のブラウザを合わせると、ちょうど合計は100%となる)。
CNET Newsには、一般的なウェブサイトよりも、好奇心が旺盛で、テクノロジ分野での知識が豊富なユーザーが多いというのは当然である。そこで筆者は、比較のために、Net Applicationsのデータも参照してみた。Net Applicationsのブラウザ統計調査は、同社のウェブ分析サービスを用いた約4万サイトに上るネットワークを訪れる、1億6000万人の多種多様なインターネットユーザーが対象となる。Net Applicationsのデータは、主に北米および欧州地域での利用に偏ってはいるものの、CNET Newsの訪問者に基づくデータよりは、さらに一般的なブラウザ利用状況を把握できるはずである。
Net Applicationsによれば、10月のChromeのシェアは0.74%であり、実質的にOperaの0.75%のシェアと並んでいる。トップを走るIEのシェアは71.3%であり、その後に、Firefoxの20%、Safariの6.6%と続いている。
つまり、Chromeが、メジャーなブラウザシェアを奪う脅威となっているようには思えない。だが、どれほど早くChromeが攻撃力をつけてくるのか、中堅のブラウザ提供企業は注意しておいたほうがよいだろう。依然として多くの人々は、Chromeに移行する必要があるとは考えていないが、Googleのブランド力は強力であり、大勢のプログラマーを抱えているのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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