平成10年にスタートした家電リサイクル法。この20年11月1日から家電リサイクル料金の一部が値下げされたが、家電リサイクルについてネットユーザーはどのように意識しているのだろうか?値下げ1週間後の11月7日〜10日に、20代から40代を中心とするネットユーザーに調査。449名の回答を集計した。
11月1日からエアコン、ブラウン管テレビ、冷蔵・冷凍庫の家電リサイクル料金が値下げされたことについては、84.2%が「知らなかった」と回答。値下げの認知率は性別、年代を問わず1割半程度と低かった。
不要になった家電を処理する際、家電リサイクル料金の支払いに抵抗を感じるか?との問いには、33.2%が「感じる」と答え、40代では27.2%だが、30代では34.9%、20代では45.3%と若い年代ほど抵抗を感じる人の比率は高め。「少し感じる」の52.6%と合わせると全体の85.7%が抵抗を感じていると答えた。
また、現状、後払い方式になっている家電リサイクル料金の支払い方法については、性別、年代を問わず「前払い方式」の方が良いとした人が52.3%と全体の半数を超え、「後払い方式」が30.1%、「どちらでも良い」とした人が17.6%。
「前払い方式」の方が良いとした人の理由を自由回答形式で聞いたところ、「処分する際に支払う形が不法投棄につながっている」との認識から「前払いにすれば不法投棄が減るから」と答えた人が目立ち、「購入時に料金に組み込まれているのであれば負担感が感じられないから」とする声も多かった。
一方、「後払い方式」の方が良いとする人の理由を見ると、「捨てるのがもったいなくなり大切に使うようになる」との声が多く、「『リサイクル』に対して対価を支払っていると実感できる」といった意見も見られた。
前払い方式になった場合、不法投棄は減ると思うか?と聞いたところ、性別、年代を問わず「減ると思う」が半数を超え、全体では52.6%。「変わらないと思う」が44.3%という結果だった。
リサイクル料金はメーカーにより異なり、処分時に支払う方式が不法投棄を助長しているとの評価も聞かれる家電リサイクル法。エコロジーの観点からはまだまだ見直しの余地がありそうだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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