携帯端末、7割が買い替え意識せず。価格が足かせに

アイシェア rTYPE リサーチ2008年11月14日 11時25分

 携帯端末の販売台数が減少傾向にあることが各メディアで報じられている。各キャリアは冬商戦に向け新端末を発表しているが、実際のところ携帯ユーザーは利用中の端末の買い替えに対し、どう考えているのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー411名に聞き、現在、携帯端末を所持している391名の回答を集計した。

 現在利用中の携帯電話端末について、機種変更や新規契約などを考えているか聞いたところ、全体の70.6%が「考えていない」と回答。「機種変更を検討中」が25.3%、「新規契約を検討中」「番号ポータビリティ(キャリア移動)を検討中」は、あわせても4%に満たず少数派だった。

 性別でみても同様の結果だが、年代別にみると、「機種変更や新規契約などを考えていない」と答えた人は、30代、40代で70%以上だったのに対し、20代では59.1%とやや低め。一方、「機種変更を検討中」の20代は36.4%と30代、40代を10ポイント以上上回り、他の年代より20代の買い替えニーズが高いことが明らかとなった。

 また、端末の利用期間別にみると、3カ月未満〜1年未満では90%以上が「考えていない」と回答したのに対し、1年以上では60%程度。利用から1年が買い替えを検討し始めるメドになっていることを伺わせた。

 現在、機種変更や新規契約などを考えていない人に、その理由を複数回答形式で尋ねたところ、「今の端末に満足しているから」が54.0%と最も多かったが、25.0%が「携帯端末の金額が高いから」、22.1%が「携帯端末の分割金(割賦金)が残っているから」と答えており、端末の価格や販売方法が買い替えの障害となっていることを伺わせた。一方、「機能的に欲しい端末がないから」との答えも男性では25.7%、20代では30.8%に上っている点は注目される。

 昨今、携帯電話端末が売れなくなっていることについて、その理由は何だと思うか自由に記述してもらったところ、「端末の値段が高い」との意見が大半を占めた。また、「市場が飽和したため」「多機能化で、これ以上変化や魅力を見込めない」といった趣旨の声も多く、主として「価格」と「豊富過ぎる機能」への不満が、端末販売台数の伸び悩みにつながっていることが伺えた。

 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。

、機種変更や新規契約などを考えていない理由

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