事務経理から顧客をはじめとするデータ管理まで、ありとあらゆる業務をパソコンで行う時代だが、一方で情報漏洩やウィルス感染といった被害も後を絶たない。今や常識というべき企業のセキュリティ対策だが、果たしてその意識はどこまで浸透しているだろうか。
20代から40代を中心とするネットユーザー男女のうち、仕事でパソコンを利用している331名の回答を集計した。
回答者のうち、パソコンで氏名や住所といった顧客データを扱うことが「頻繁にある」とした人は31.7%。「たまにある」の38.7%を合わせると、全体の7割が顧客データを取り扱っていた。
昼休みに入るとき、パソコンの電源はどうしているかを聞いたところ、「スクリーンセーバーにしてロックをかけている」が最も多く28.7%。以下「スクリーンセーバーにしている」が13.6%、「シャットダウンしている」が13.3%で、「何もしていない」は20%を超えた。
一方、トイレなどで10分程度席を外すときの電源状態については「スクリーンセーバーにしてロック」が31.7%と微増したものの、「スクリーンセーバー」は11.8%、「シャットダウン」は2.4%まで減少。
代わって「何もしていない」派が38.1%と昼休み時に比べ20ポイント近くも多くなり、一時的に席を空ける際のセキュリティ対策まで意識が及んでいない実状が見えてきた。
セキュリティ監視ソフトの導入については「担当が管理している」が50.5%、「自分で入れている」は37.2%だったが、「わからない」「何も入っていない」とした人も合わせて1割を超えた。
会社でのパソコン利用に関するルールや運用規定について「厳しい規定がある」と回答した人は全体の38.4%程度で、「規定はあるが自身の判断によることが多い」が19.3%、「規定はあるが割と自由」が18.7%。
「規定がない」は23.6%もおり、企業の多くは規定の有無にかかわらず、パソコンの利用は個々の裁量に任せている模様。
顧客情報や企業データの取り扱いに関する会社側からの指導についても69.2%が「指導あり」だった一方、「指導なし」も30.8%に上っていることを鑑みると、企業はセキュリティ対策をより強化する必要があると言えそうだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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