Adrian Pike氏はGoogleで検索をしていた。そのとき、幸運にも、検索結果にちょっと変わったものを見つけた。DiggやStumbleUponによく似た、リンクに投票するボタンがあったのだ。そのときのスクリーンショットを同氏はTechCrunchに送信している。
Googleのこの機能は、現在「バケツテスト」中だ。バケツテストというのは利用者から無作為に選んだ少数の人だけを対象とするテストという意味らしい。Googleがこうしたリンクへの投票を実験するのは、TechCrunchが指摘するように、これが初めてではない。
Googleは今回のテストについて公式説明を掲示している。「この実験では、ユーザーが検索結果を追加したり順位を変えたり削除したりすることによって、検索エクスペリエンスを変えることができる。この変更は、次回同じキーワードで検索したときに継承される」。つまり、利用者は検索結果をある程度変更することができ、それはほかの利用者にも継承されるというのだ。同説明では、実験期間は数週間になるだろうとしている。
FAQもあり、そこではこの機能を「Edit Search Results」と呼ぶと説明している。また、Justin Hileman氏のブログには、この機能に関する自身の経験が詳細に記述されている。
個人の検索嗜好は、検索結果をより適切なものにするために使えるというだけでなく、Googleが蓄積している個人のデータと嗜好に関する膨大な情報に加わり、おそらくは広告表示に利用することができる。また、アルゴリズムだけでインデックス化するのは困難だと言われている画像、ニュース、ビデオなどの検索にも応用できるだろう。
しかし、この実験が興味深い理由はほかにもある。GoogleはDiggを買収しその技術を使ってGoogleのほかのサービスに比べて成長の鈍いGoogle Newsを活性化しようとしているという噂がくすぶり続けている。Pike氏のスクリーンショットから推測するならば、それはGoogleが同様の機能を社内で構築しようとしているという可能性だろう。
しかし、先走るまい。現時点で言えるのは、個人の検索結果を共有する一つの方法のようだということだけだ。しかも、これは実験なのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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