Yahooは、米国時間4月11日に予告していた通り、検索連動型広告の最低入札価格を変動制にする取り組みを開始した。
Yahooは4月17日、「Yahoo Search Marketing Blog」で入札方式の改訂を段階的に開始したと発表した。Yahooによると、今回の改訂は、広告と検索対象との適合度を向上させつつ、これまで入札額が高くて参加できなかった一部の広告主にも、入札の門戸を開くことが目的だという。たとえば、本当にそのキーワードに関連した広告を必要としている広告主が、より多くその広告に入札できるようにすることで、そのキーワードをそれほど必要としていない広告主を除外できるようになる、とYahooは説明している。
もう1つの要素は、広告主の質だ。新システムでは、たとえば、広告がクリックされる率の高い広告主は質が高いと判断され、最低入札価格が低くなる可能性があるという。
一般に、適合度の低い広告は検索者にクリックする意欲を失わせ、広告への信用度を低下させることから、広告と検索対象との関連性は重要だ。逆に、広告がクリックされたときに表示される「ランディングページ」の関連性が高いなど、高品質の広告は、クリック率も高くなり広告主に対する全体的なイメージもよくなる。
しかし、新システムは万人に喜ばれるシステムというわけではない。「Search Engine Roundtable」は、フォーラムの投稿をいくつか取り上げ、2つか3つ、または4つほどの要素により自分たちの広告の最低入札価格が上がっていると不満を抱いている広告主たちがいる、と指摘した。
ある広告主は、「Yahooは、多くのキーワードについて、私の最低入札価格を3〜4倍に上げた。Yahooはどうかしてしまったにちがいない」と述べた。また、別の広告主はこう語っている。「私の入札価格も2〜3倍に上がった。私のようなスモールビジネスの広告主にとって、これは非常に痛い。そんな値上げには応じられない。それではわれわれの投資利益率(ROI)に合わない」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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