Googleは一般的に、自社検索事業に関する社内作業についてほとんど口にすることはないが、Googleの検索品質担当バイスプレジデントであるUdi Manber氏に対して行ったPopular Mechanicsのインタビューにはいくつか注目するべき点がある。Googleは2007年、同社の検索アルゴリズムを450回修正したという。
アルゴリズムの役割は、検索ワードとウェブページをベストマッチさせることである。同社は先週、検索結果の「多様性」を広げる調整を試みた、とManber氏は述べた。これによって、一覧されるウェブページが曖昧な検索ワードを補うためにより広い範囲をカバーできるようになるという。
検索エンジン最適化(SEO)業界はこのシステムを商売にしていると見る人もいるかもしれないが、その一方でManber氏は、少なくとも基本的な点では便利になると述べた。
「私が人々に望むのは、それぞれ自分たちのページについて、どのようにして見つけられるかを考え、正しいキーワードを付与するよう、より一層の努力をしてくれることだ」(Manber氏)
同氏はまた、Googleでは、手動で検索結果を調整することはないと述べた。
「特定のクエリで検索結果が4番目のものが、検索結果が1番目であるべきだと判明したとしても、われわれは手動でこれを変更することはできない。われわれは、アルゴリズムに存在するどの欠点がこれを引き起こしているのかを見つけ出し、解決策を考えなくてはならない。そして、この解決策が本当に機能しているかどうかを評価し、改善しているようであれば、この解決策を実施する」(Manber氏)
この話題について興味のある人は、2007年に行われたNew York TimesによるManber氏のインタビューとSEO企業であるStone Temple Consultingによる同氏へのインタビューをご覧いただくことをおすすめする。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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