ネットエイジアは10月25日、「ケータイ電子書籍についての調査」を実施、結果を発表した。
調査によると、ケータイ電子書籍の認知度は男女年代の差はほとんど見られず、約9割が認知している。ただ、利用経験は約5割にとどまっている。年代別では特に女子高校生の利用経験率は約8割と突出して高くなっている。
ケータイ電子書籍を現在利用している人に利用方法を聞いたところ、「月々定額(読み放題)」(9.3%)と「作品毎に購入」(13.2%)、「月々定額と作品毎の両方」(4.9%)を合わせた有料利用者は27.4%となっている。ケータイ電子書籍に費やす1カ月当たりの平均金額は「300円程度」(32.0%)が最も多く、次いで「100円以下」(24.0%)、「200円程度」(16.0%)で500円以下の低額利用者は88%に達する。全体の月額平均は382円で男性(332円)より女性(413円)が高くなっている。
また、利用者に満足度を5段階で聞いたところ、「非常に満足」(6.2%)と「まあ満足」(34.6%)を合わせた約4割が満足と回答。、年齢が低いほど、満足度が高くなる傾向が見受けられた。一方、「やや不満」(16%)と「非常に不満」(3.7%)を合わせた利用満足度が低い人は約2割となっている。その理由としては「読みにくい・見づらい」(59.4%)、「利用料金が高い」(40.6%)、「閲覧ソフトのダウンロードなどが面倒」(34.4%)などが多く挙げられている。
ケータイ電子書籍で読んだことがあるジャンルは1位「コミック」(71.0%)、2位「小説」(55.9%)、3位「ゲーム・アニメ」(15.4%)となっている。
今後の利用意向としては「とても利用したい」(0.5%)と「まあ利用したい」(22.5%)を含めた利用意向は約3割。一方で「全く利用したくない」(18.0%)と「あまり利用したくない」(15.5%)を合わせた人の割合も約3割となっている。利用したくない理由としては「本で読むほうが好きだから」(47.8%)、「読みにくい」(34.8%)、「無料でない」(30.8%)などが多く挙げられている。
調査は2007年10月16〜19日、全国の15〜29歳のケータイユーザーを対象に実施したもの。有効回答数は600人。
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