最終更新時刻:2008年5月12日(月) 16時36分

マーケティングチャンネル

正確なメディアブリーフがキャンペーンの成否を決める!?

千賀由久(マインドシェアジャパン株式会社)

2008/04/21 12:23  

 前回、インターネットメディアプランでは、1)メディアブリーフ→ 2)コンシューマー/競合インサイト→メディア戦略→ 3)実施/トラッキング→ 4)レポーティング/分析→ 5)ベンチマーク化/最適化の手順が重要であるとお話しました

 今回は“メディアブリーフ”の設定方法について詳しく取り上げてみたいと思います。

メディアブリーフとは?

 企業がメディアを利用して広告活動を行う際、広告代理店を使うことが多いかと思います。インターネットに関わらず様々なメディアを利用した自社の広告キャンペーンを見てがっかりされたことはないでしょうか。広告代理店の提案そのままに行ったキャンペーンが自分の思い描いていた結果と違うことが度々起こったりしてないでしょうか。

 それはもしかしたら貴社が思い描いているキャンペーンがきちんと広告代理店に伝えられていないからなのかもしれません。

 広告キャンペーンの成功には正確なクライアント・メディアブリーフィング(キャンペーン背景説明)が必須となります。それは口頭で伝えられることも書面で掲示されることもありますが、通常何らかの形で広告代理店へ伝えていると思います。

 その際、どれだけ貴社の意図を代理店に正確に伝えられているかが重要となります。また最近では広告主と一緒にブリーフを作成することも代理店の仕事の一部になっている場合もあり、それであればより精度の高いプランが提案されることが期待できます。

 メディアブリーフの内訳では“Objective(キャンペーン目標)”、“ターゲット”、“予算”、“期間”などがあります。その中のいくつかを解析していきます。

Objective

 メディアブリーフ上で、最も重要なことはインターネット広告キャンペーンにおける Objectiveを決め込むことです。「なんのために広告をするのか」「インターネット広告キャンペーンでの成果目標はなんなのか」など、この広告キャンペーンで達成しなければならないミッションをメディアプランナーに正確に把握してもらうために重要となります。

 企業側で設定される広告キャンペーンのObjectiveでは「ブランド/プロダクト認知の獲得」、「見込み顧客の囲い込み」、「セールスの向上」などがよく見られますが、最も重要なのは、メディアプランナーにObjectiveが浸透し、それに対する成果が何であるかを確認しあうことです。

 稀に達成が不可能もしくは現実とかけ離れたObjectiveを目にすることがありますが、それは結果的にお金を無駄にしてしまう恐れがあるためお奨めできません。例 1)100万円の予算で1万人の見込み顧客の囲い込み、例 2)100万円の予算でEC売上を1億円上げる--これらは極端な例ではありますが、達成可能なObjectiveを立てなければどんな優秀なメディアプランナーでも効率的なプランを提案するのは難しいでしょう。

 具体的で現実的なObjectiveがなければ、メディアプランの精度も必然的に落ちていってしまいます。

千賀 由久株式会社マインドシェア・ジャパン
ディレクター

米国 Golden Gate University にてMBA(marketing専攻)を取得後、1998年オグルヴィアンドメイザージャパンにインターネットメディア担当として入社。その後メディア専門会社マインドシェアジャパン設立時にオグルヴィアンドメイザージャパンから転籍し、その後メディア運営会社勤務を経て、現在の役職に就く。実績としてIBM、SAP、Cisco SystemsなどのBtoBのIT企業の広告を中心にインターネット広告黎明期よりインターネットメディアに関する様々な広告プランを実践レベルで実施/推進。現在はカテゴリを問わず様々な企業のインターネットメディアに対するプラン/コンサルティングに従事。

マーケティングチャンネル コラム

■モバイルSEOのはじめ方

ケータイとPCの検索における5つの違い
携帯電話とPCには5つの大きな違いがある。PCのSEOのノウハウを携帯電話にそのまま転用しても成功には結びつかない。両者の違いを踏まえてモバイル独自の対策を実施する必要がある。

■インターネット広告におけるメディアプラン

M1、F1はもう古い--より深いターゲット分析がプランを変える
その昔、ターゲットの切り方は性年齢を中心としたDemographicによるものが主流でした。親しみ深いところでは “M1/F1”などがあります。現在では各広告主間においてもターゲットが細分化し、さらに奥深いターゲット分析が求められています。

■モバイルSEOのはじめ方

Yahoo!とGoogleだけでは不十分? モバイルSEOの対象検索エンジン
各モバイル検索エンジンは、検索対象となるサイトの種類や検索結果に表示される件数が異なり、検索のアルゴリズムも違う。今回は各検索エンジンの仕様をまとめるとともに、公式サイトがSEOを行うにあたって注意すべき環境的要因について解説する。

スポンサーインフォメーション

データ

企画特集

内部統制対策を実現するIT運用管理ツール内部統制対策を実現するIT運用管理ツール
IT運用管理手法として注目が高まる、ITILによる運用管理を紹介
オンラインマーケティングの最重要課題オンラインマーケティングの最重要課題
ウェブ解析ツールを自社の味方につけるノウハウとは
-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回
PowerEdgeサーバ〜Windows Server 2008モデル登場

■調査レポートダウンロード

DOAの視点から見たシステム分割 〜SOAのサービス単位をどのように考えればよいか〜
米国インターネット業界マーケティングレポート4月号ダイジェスト版【有料版サンプルを無料にて配布】

■調査発表

最高のマッシュアップ
世界の光ファイバーコネクター/メカニカルスプライス市場予測
BluetoothとNFC - 理想的なカップルの誕生か、あるいは愚にもつかない空想か