ここ数年でよく耳にするようになった「スマートフォン」という言葉。スマートフォンとは、ひとことで言うと、コンピューターとしての機能を搭載した携帯電話端末のことである。
英国の市場調査会社であるCanalysの、2008年第3四半期(7-9月期)における世界スマートフォン市場報告書によると、出荷台数は前年同期比約28%増であるなど、市場は爆発的に成長している。
2008年9月、米国ではGoogle Android対応機の第1弾である「T-Mobile G1」が発売され、ますますスマートフォン市場からは目を離せない状況になっている。
2008年10月には、イー・モバイルからWindows Mobile搭載の端末「S21HT」が発表され話題となっている。TVCMなどで目にした方も多いと思うが、画面全体がタッチパネルとなっていて、非常にカッティングエッジなHTCの携帯電話端末だ。
最もよく知られるスマートフォンの代表例は、2008年7月に日本上陸した「iPhone 3G」であろう。iPhone 3Gの登場によってスマートフォンの認知度は急激に広がったといえる。
ちなみに、筆者はイー・モバイルの「S21HT」を所有するWindows Mobileユーザーであるが、話題となっている最先端の携帯電話端末であっても、利用していると最先端がゆえの不都合に突き当たる。
Googleモバイルへアクセスし、検索窓にワードを入力し、検索ボタンを押すとモバイルサイトの検索結果一覧が表示される。
ここまでは、一般的な携帯電話端末と同様の動作である。しかし、モバイルサイトの検索結果をクリックするとどうだろう。ほとんどの場合、PCサイトへアクセスしてしまう。
利用している本人は、外出先で乗り換え情報を確認したかっただけなのに、携帯電話端末からPCサイトを閲覧することで、サイト表示までの時間が長く動作も非常に重い。
さらに、物理的な画面サイズに対するページの表示サイズが適切ではないため、ウェブサイトの閲覧が快適ではない。携帯電話端末を利用しているのにモバイルサイトの閲覧ができず、使い勝手が極めて悪い。当然、ストレスも感じる。
従来のドコモやau、ソフトバンクモバイル端末からは、Googleモバイルの検索結果からモバイルサイトへのアクセスが可能なのに、なぜイー・モバイルのS21HTでは動線が異なるのだろう。
理由として考えられるのは、単純にS21HTからのアクセスを携帯電話端末からのものとして認識しているサイトが非常に少ないという点である。
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