調査会社Kantar WorldPanel ComTechは英国時間10月7日、3カ月間(6~8月)の「iPhone」の米国市場シェアが、前年同期の30.5%から2.1ポイント下落し、28.4%になったと発表した。Kantarによると、これは米国市場でのiPhoneのシェアとしては過去1年間で最も低い数字だという。
ただし、新規購入や買い替えを検討している消費者は、iPhoneの新しいモデルがリリースされる数カ月前から、こうした動きを控える傾向がある。「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」は9月にリリースされており、夏の時期にiPhoneの市場シェアが伸びなかったのは以前から見られる現象だ。
「今から1カ月先の時点でも、新しいモデルの初期販売台数について報告するにはまだ早いかもしれないが、8月時点で『iOS』デバイス所有者の11%が、現在持っているiPhoneを3カ月以内に買い替える予定だと述べていた。さらにそのうち87%が、Appleを好みのブランドとして挙げていた」と、Kantarの調査責任者を務めるCarolina Milanesi氏はレポートの中で述べている。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusは中国では健闘しており、スマートフォン販売ランキングのトップに名を連ねているとKantarは報告している。中国で3カ月間(6~8月)のiPhoneのシェアは前年同期の14.2%から5.2ポイント上昇し、19.4%になったという。
iPhoneは他の地域でも人気を博し、ドイツで4.7%、英国で5.8%、日本で6.7%、オーストラリアで8.5%上昇した。一方で、Androidの市場シェアは米国では伸びたが他の地域では引き続き減少し、ドイツで7.1%、英国で5.2%、日本で5.7%、オーストラリアで11.2%シェアを減らしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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