それが一時的なものなのか、それともある傾向を示す最初の兆候なのかに関わらず、Microsoftには満足のいかない結果だ。Net Applicationsが実施した2014年6月のデスクトップOS調査で、「Windows 8」と「Windows 8.1」を合わせた市場シェアは12.5%となり、5月の12.6%から減少したことが分かった。
Windows 8.1に盛り込まれた改良点やアップデートにもかかわらず、Windows 8.xは依然として人気が低い。このことは、Microsoftが「Windows 9」(開発コード名「Threshold」)のリリース計画を急いで進めている1つの理由となっていることは間違いない。
不思議なことに、Windows 8.1は、Windows 8から大幅に改良されているとして高く評価されてきたにもかかわらず、Windows 8.1の最新のシェアは6.6%と、Windows 8の5.9%と比べてそれほど人気が高いというわけではない。
Windows自体は91.5%と、引き続きデスクトップOSにおいて圧倒的シェアを維持している。実際、「Windows 7」のシェアは50.55%に増加し、4カ月連続の伸びとなった。
したがって、ビジネスユーザーは、既にサポートが終了した「Windows XP」からWindows 8. Iではなく、Windows 7への移行を進めてきたとみられる。XPのサポート終了前の2014年3月には、XPの市場シェアが27.7%であり、それに対してWindows 7は48.8%、またWindows 8.xは計11.3%だった。
6月までにXPのシェアは25.3%に低下し、3月からは2.4%減となった。同じ期間に、Windows 8.xはわずか1.2%増であったのに対し、Windows 7は1.75%増となった。
2009年にリリースされたWindows 7が、いまだに市場シェアを獲得しているのはなぜだろうか。その理由の1つとして、Hewlett-Packard(HP)など、一部のOEMがWindows 7システムが利用可能なことを宣伝し始めたことが挙げられる。もっと簡単に言えば、Windows 8は、特にその「Metro」インターフェースとともに、ユーザーを引き付けられなかったということに尽きる。
このほかのデスクトップOS並びにノートPC向けOSについては、「Mac OS X 10.9 Mavericks」が最も人気が高く、単体の非Windows OSとして3.95%を占めた。一方、データセンター、クラウド、モバイル端末、スーパーコンピュータの分野で絶大な人気を誇る、従来のLinuxディストリビューションについては、「Fedora」「Mint」「Ubuntu」などを合計した結果が1.7%と、PCでは依然として競合するOSではないことが分かった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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