サムスンのスマートウォッチ「GALAXY Gear」が2014年に世界に出荷された台数は50万台になった。サムスンは、成長著しいスマートウォッチ市場で70%という圧倒的なシェアを獲得した。
調査会社Strategy Analyticsはこのほど、ガジェット分野の次なる主力製品とされている腕時計型のウェアラブル端末の台数を算出した。2014年1月〜3月までのスマートウォッチ出荷台数は、250%と大きく増加したことが分かった。
サムスンはコメントを控えた。
この数字は2014年第1四半期のみを対象としたもので、(4月以降に発売された)新型スマートウォッチの「Gear 2」や「Gear 2 Neo」、ブレスレット型フィットネストラッカーの「Gear Fit」は含まれない。
これらの数字は、販売台数ではなく、出荷台数を示している。すなわち、店舗に発送された端末の数であって、実際に顧客が購入した数ではない。それでもこの数字は、次の2つの理由から重要な意味を持つ。1つ目は、そもそも小売店は売れないと判断した商品を発注しないということ、そして2つ目は、サムスンがスマートウォッチ市場をどの程度独占しているかを示しているということだ。
こうした支配的なシェアは、スマートウォッチ分野に参入する企業が増えていくにつれ、低下する可能性はある。しかし、サムスンが持つ広告向けの資金力を考えると、ライバル企業には難しい仕事になるだろう。
ソニーをはじめとするさまざまな企業が既にスマートウォッチを製造しているが、買う予定の人はあまりいないようだ。おそらく、Googleの「Android Wear」OSが登場すれば、こうした状況も変化する可能性もある。同OSが初めて搭載されるのは、LGの「G Watch」になるかもしれない。初期の「Android」がHTCや、後にサムスンといったスマートフォンメーカーに弾みをつけたように、Android WearがLGやMotorolaなどのスマートウォッチメーカーに推進力をもたらすかどうかはまだ分からない。
その他のライバル企業には小規模のメーカーも含まれるが、中でも最も知られているのはPebbleだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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