スマートフォンも順調にユーザーが増えていますが、今までiモードなどのケータイインターネットをヘビーに使っていた人たちは、ほとんどiPhoneに移っていないんです。そうではなくて、PCでインターネットを使っていて、ケータイは通話くらいしか使っていなかった層が、「iPhoneはPCと同じように使えるんだ」ということで普通のケータイを捨て、iPhoneを買っているんだと思います。
要は、PCインターネットのトラフィックがiPhoneに流れてきているということです。モバイルインターネットというくくりで言えば、プラスになっている。現に、NTTドコモが月次で発表している1人あたりのPVは順調に伸びています。このトラフィックが減るようなことがあれば、いまのケータイヘビーユーザーもスマートフォンに流れはじめた兆しになりますが。
ある一定のタイミングになってきたら、当然スマートフォンもターゲットにしたいと思いますが、まだ小さい市場なので、国内ではなくかなりのユーザーがいる海外向けにサービスを提供してノウハウを積み、良いタイミングでそのノウハウを使って日本でも展開しようと思っています。そんなに遠い時期ではなく、市場が1000万台規模になる前には対応しないといけないとは思っています。
ただ、スマートフォンと今のケータイがどこまで区別されていくのか、というところはあります。特にAndroidはオープンソースなので、iモードも使えるようになればあまり差がなくなってくると思っています。
半年くらい前までは、2〜3年で1000億円くらいの規模になると思っていました。しかし、現在の状況を見るとそれ以上になりうると思っています。2000億〜3000億円という大きな市場になる可能性を秘めていますね。
ARPUは年齢が上がる方が高くなりますので、30〜40代のユーザーをどう増やすかというのは非常に重要です。ただ、例えば怪盗ロワイヤルでウインクをしてコメントを残されたので返事をするとか、「セトルリン」(※編集部注:DeNAが開発したモバゲータウン内のコミュニケーションサービス)で挨拶されたので返すといった方が、コミュニケーションがしやすいんですね。
いくらバーチャルコミュニティとはいえ、10代の人のようにまったく気兼ねなく他人に話しかけるというのはハードルが高いんですが、ゲームを通してとなれば変わります。いままでのコミュニティは10代のほうが活動が活発だったんですが、ソーシャルゲームの場合は30代のほうが活発なので、ゲームから入ってコミュニケーションをしていくというのは、自然と受け入れやすいのかなと思っています。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」