Baker氏:どちらにせよ、JavaScriptの火はすでに付けられています。Mozillaはしばらく前からパフォーマンスへの注力を強めているということです。JavaScriptのパフォーマンスはChromeと同等か、もしくはそれ以上です。ここ6カ月から8カ月の間に全面的な変更が行われ、すでに進められています。
Chromeにはおもしろいものがいくつかあります。誰もがプライベートブラウジング機能を取り込んでいるようなので、私たちもいずれそうするでしょう。私たちはこれがそれほど役立つとは確信していませんが、人々が求めているものであることは確かです。
Baker氏:Microsoftとの競争は少し違うものです。製品として(Internet Explorer)が向上していることに間違いはありません。ありがたいことです。もし、世界の70(%)が依然としてInternet Explorer(IE)6を使っていたとしたら、私たちにとってずっと悲惨な世界になっていたことでしょう。
IEはいまだに製品としてFirefoxに遠く及びません。近い将来、IEが技術革新者としてFirefoxの優位性を脅かすことはないでしょう。私たちはIEの標準準拠、そして、最新機能の向上を願っています。ウェブを進化させる上での唯一にして最大の問題は、古いバージョンのIEを使っている人たちに対処しなければならないということです。
Baker氏:いくつかあります。1つはモバイル分野です。また、技術革新、つまり、どのように1つのプロプライエタリなスタックに縛られない技術革新を推進するかということもあります。ここで話しているのは、重要で興味深いことを見つけ出すための実験ということで、そのために巨額の投資をするというわけではありません。
2009年、注力を強めようと考えている教育、研究イニシアティブがいくつかあります。また、(Mozillaの)研究分野でも、検討しているイニシアティブがいくつかあり、その1つがデータの同期化です。Foxmarksデータ(ブックマーク、パスワード)だけでなく、ほかのデータも同様に同期化します。それには、投資が必要です。また、ウェブを進化させるテクノロジもあり、私たちはビデオに注目しています。
Baker氏:その通りです。
Baker氏:そうです、それが私たちの計画です。
Baker氏:「Fennec」のリリース(Firefoxの携帯端末向けのバージョン)を予定しています。また、サービスの同期化など、Mozilla Labsからもいくつか発表があるはずです。それでプロジェクトが終了するかどうかは、定かではありません。また、「Thunderbird」(Mozillaのオープンソースの電子メールソフトウェア)もあります。Thunderbird 3は2009年上半期にリリースされる予定で、アドオンやエコシステムの機会ももたらされるでしょう。
そして、もちろん、Firefoxにさらに手を加えていきます。Firefoxの役目は、ウェブの進化に合わせてウェブを表示することです。ウェブはまだグラフィックス、ビデオの初期段階にあり、進化させるために何ができるかということを、私たちは考えています。
Baker氏:ぜひそうなればと思います。確かに万能薬ではありませんが、HTML 5は重要です。私たちは、HTML 4の先に進むため、多くの時間を費やしてきました。ブラウザでの実装には、(これまでのHTMLのバージョンと)同じ問題があります。
HTML 5は大きな仕様なので、一部しか実装されない可能性があります。もしブラウザでHTML 5の一部しか実装されないとなれば、ウェブを進化させるためにどうすればよいというのでしょうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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