2005年、Ray Ozzie氏は来るべき「Live」サービスの動きとその意味について語った。同氏は重要なメモを送り、サンフランシスコでイベントを開催した。その後、仕事に着手したが、口を閉ざした。
確かに、その後もいくつかのヒントはあった。特に2008年初めには、Microsoftから「Live Mesh」のプレビューが発表された。
Ozzie氏は米国時間10月27日、ついに近況について口を開いた。Microsoftが「Windows Azure」を発表したのだ。Azureは、かねてからうわさされていたクラウドOSだ。
27日の基調講演後のインタビューで、Ozzie氏は、開発者や企業、さらにすべての人たちにとってのAzureの意味について語った。
ここでは、そのインタビューの一部をお届けする。
Ozzie氏:日常的なコードの作成、すでに製品に組み込んでいるかもしれないモジュールの多くは、かなり簡単に転用できます。根本的に変わるのはアプリケーションフレームワークのレベルのものになるため、Single Point Of Failure(SPOF)がないことがWindows Azureの基本前提となります。コンピュータが停止しても、アプリケーションが動作しなくなることはありません。そのため、アプリケーションが、このような方法に基づいて書かれていない場合、たとえば停止する側とそれを引き継ぐ側がうまく処理できるよう書かれていない場合は、基本的にアプリケーションパターンを変える必要があります。ほとんどのアプリケーションは初期設定の状態ではそのように動作しません。
Ozzie氏:ここにいる人たちは本日から登録できます。ほかの人たちは後日入手できますが、SDKをダウンロードし、持っていなければ「Visual Studio Express」をダウンロードし、起動後に登録してコードをクラウドにアップロードします。(これで)環境の性質を理解できます。これまでにMicrosoftのシステムを使用していた人たちは最初、見慣れた画面だと思うでしょうが、コンピュータを再起動すると、ハードディスクには何も保存されていません。いままでと違うと感じる点がいくつかありますが、(Amazonの)「EC2」を使ったことがある人ならば、共通するコンセプトがいくつかあるため、ずっと簡単に使いこなせるようになるでしょう。
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