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Parrotのヘッドホンが最新鋭であり続ける理由--プロフェッショナルたちを巻き込む力

2016/03/13 10:00
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 仏Parrotは、ドローンの開発で知られるが、実はヘッドホンメーカーとしての一面も持つ。現在販売されている「Parrot Zik3」は、このシリーズの第3世代機。フィリップ・スタルク氏が手がけた流麗なデザインの中に、数多くの機能を詰め込んだ最新鋭のヘッドホンだ。

 「常にイノベーションであり続けたいというカルチャーが、Parrotの社内には根ざしている」とJPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのChris Roberts(クリス・ロバーツ)氏はZikシリーズの開発背景をこう話す。

ParrotのJPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのChris Roberts氏
ParrotのJPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのChris Roberts氏

 第1世代機から、Bluetoothによるワイヤレス接続とノイズキャンセリング機能を搭載したZikは、当時からヘッドホン機能の"全部入り”を実現してきた。Zik 2ではスマートフォンアプリとの連携を強化。Zik 3では、オプションにワイヤレス充電器をラインアップし、完全なワイヤレス仕様を打ち出している。

 時代の流れをいち早くつかみ、先へ先へと進化するParrotが、常に最先端を目指すのは、人材の約50%が研究開発に携わるエンジニアだという社内環境も大きい。人材の確保と社内における士気の高さが、こだわりのヘッドホン作りにつながっている。


「Parrot Zik3」

目指すゴールが一緒だから協力できる、デザイナースタルク氏との関係

 テクノロジとともにこだわっているのがデザインだ。デザイナー、フィリップ・スタルク氏とのコラボレーションは、スピーカが2つ、ヘッドホンが3つの計5つに及ぶ。

 「Parrotがデジタル製品市場に参入した当時、機能とデザインを両立したモデルはほとんどなかった。デザインが良ければ機能が今ひとつ、高機能であればデザインがよくないというものが多く、ならば、デザインも機能も良いものを作ろうと考えたのが出発点。デザイナーと組むことで、商品は進化してきた」という。

 デザイナーと信頼関係を構築するため、Parrotではデザイナーの意見をかなり尊重している。Roberts氏は「時にはスタルク氏のデザインに設計を合わせていく形で商品の企画を進めていくこともある。そうした試みは、設計においてパーツを小さくする、新たな仕組みを開発するなど困難を伴うが、そうした課題を克服することで、今までの市場には見られなかったこだわりの商品が出来上がっているのだと思う」とParrotの商品作りを分析した。

 ただし「デザイナーとメーカーの相性はとても大事。Parrotがスタルク氏と良好な関係が築けている理由は、目指すゴールが同じだから。私たちもスタルク氏も“シンプルであること”を目標にしている。ボタンを少なくする、操作を簡単にする、その思いが一致しているからこそ、お互いを高め合って、商品を作っている」とRoberts氏は続ける。スタルク氏とのコラボレーションはすでに8年にわたっており、「非常にいい関係が続いている」という。

ノイズキャンセリング機能を強化、より高機能を使いやすく

 第3世代機を迎えたZik 3は具体的にどのように進化しているのだろうか。その1つはノイズキャンセリング機能だ。従来Zikは周囲の環境に応じてノイズキャンセリングのレベルを調節できる機能を持っていた。Zik 3では自動でレベル調整ができるようになり、地下鉄、街中、カフェなど異なる環境でもレベル調整を気にせず使えるようになった。

 音質面は、USBケーブルでPCやMacと接続すれば、ハイレゾ音声の再生をサポート。充電した状態でも音楽再生ができるなど使い勝手も見直された。また専用アプリ「Parrot Zik」は、スマートフォンやタブレットに加えApple WatchとAndroid Wearにも対応。こうした改善の多くは、ユーザーの声を反映したという。

 進化を続けるParrot Zikアプリだが、アーティストによるプリセットを設けていることも特長の1つだ。実際プリセットを作るには、アーティスト本人とParrotのエンジニアがスタジオに集まり、新曲を録音するような意気込みで作業していくという。「協力いただいているアーティストは、全員自分たちの曲をこうユーザーに聞いてほしいというモチベーションが高い人たちばかり。そうした思いをユーザーにとどけるために、アーティストごとのプリセットの提供は適切なプラットフォームだと思っている。そこに賛同してくれるアーティストは非常に多い」(Roberts氏)とのことだ。

  • 専用アプリ「Parrot Zik」

  • 自動ノイズキャンセリング

  • アーティスト別のプリセットモード

 Parrot Zikは、デザイナーやアーティストなど、ヘッドホン作りの周辺にいる人たちも巻き込みながら商品開発を続けている。今後についての考えを聞くと、Roberts氏は「他社と同じことをやるつもりはない。Parrotはデザインとテクノロジが上手く融合して、全く新しいものを生み出していくところに強みがある。日本市場は、ほかの国に比べヘッドホンの選択肢が特に多いところ。この市場で基礎は作れたと思っているので、もっと頑張っていきたい」とした。

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