South by Southwest(SXSW)Interactiveカンファレンスでは毎年、話題を独占して大きな成功へのきっかけを得るため、莫大な数のアプリが競争を繰り広げる。それは、ここ数年にわたってTwitterやFoursquare、Gowalla、Beluga、Group.meが行ってきたことだ。
それらすべてのアプリがSXSW期間中に開催地のテキサス州オースティンで話題になったのは、人々がコミュニケーションを取り合う方法を根本から変えるものだったからだ。また、SXSWにはインタラクティブコミュニティーのあらゆる有力者が集うため、アプリを宣伝するのにこれほど適した場所はない。そこで成功を収めれば、コミュニティーはデジタル界の頂点から、アプリの長所を大々的に宣伝してくれるだろう。
2012年にこの伝統を受け継ぎそうなアプリが「Highlight」だ。Highlightは、自分と似たつながりや興味を持つほかのユーザーが近くにいることを自動的に通知する、「人々を発見」するためのツールである。
オースティンでのSXSWの開幕がほんの数日後に迫った今、サンフランシスコの新興企業であるHighlightは、同社の2人の創設者にとって人生を変える1週間となる可能性を秘めたイベントに向けて、準備を進めている。なお、同社の社員は、この2人だけだ。
とはいえ、Highlightは既に人々の話題に上っている。テクノロジ分野の人気ブロガーであるRobert Scoble氏もHighlightの最も熱烈なファンの1人で、同氏はこのアプリについて仰々しい記事を執筆している。また、Highlightにはベンチャーキャピタルコミュニティーにもファンがおり、同社は先週、一流ベンチャーキャピタルのBenchmark Capitalが主導する投資ラウンドを完了させたことを発表した。さらに、このアプリはこれまでサンフランシスコでしか機能しなかったが、今回、世界中で利用可能になった。
Highlightは、SXSW期間中に間違いなく発生するだろうトラフィックの急増に備えるとともに、「iPhone」専用アプリの新しいバージョンの準備も進めている(将来のいずれかの時期に「Android」版と「Windows Phone」版の提供も予定されている)。最高経営責任者(CEO)を務める32歳のPaul Davison氏(Highlight創設前は客員起業家としてBenchmarkに在籍)は米国時間3月2日、米CNETのインタビューに応じ、同社の原点と計画、課題について語った。
--インタビューに協力いただき、ありがとうございます。感謝しています。Highlightのことをよく知らない読者のために、このアプリについて簡単に要約してもらえますか。
Davison氏:Highlightは、ユーザーの周辺にいる人々についてもっと詳しく知ることを支援するモバイルアプリです。あなたがHighlightをインストールしていて、私の近くにいる場合、私の携帯電話にあなたのプロフィールが表示されます。私は、あなたの名前とプロフィール写真、私たちに共通のすべての友人、さらにはそのほかすべての共通事項(例えば、出身校や出身地が同じであるなど)を閲覧できます。また、私たちが過去に偶然出会ったときの履歴も閲覧可能です。私が通りを歩いていて、Highlightが特に興味深い人物を近くで発見した場合、このアプリはそれを通知します。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス