最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分
 

オムニチュアが生み出すオンラインビジネス戦略の最適化とは

 

戦略的にウェブ解析を活用する組織

  • 新コンバージョン向上術:エンゲージメントファネルの7ステップ新コンバージョン向上術:エンゲージメントファネルの7ステップ
    多くの企業は、ウェブサイト上のコンバージョンプロセスを最適化するのではなく、リスティング広告やアフィリエイトなどの集客施策にコストと時間を費やしている。ウェブサイトにおける課題や障壁を特定し、改善と最適化を行わなければ、せっかく集客したサイトへの訪問者をコンバージョンに結び付けていくことはできない。このホワイトペーパーでは、コンバージョンプロセスを複数の段階に分解し、各段階における最適化ポイントについて解説する。
  • 7ステップで実現するゴール指向SEM7ステップで実現するゴール指向SEM
    SEMキャンペーンで活用されるキーワード数の増大にともない、もはや従来のような手作業での管理では効果的なSEM戦略を実施することができなくなっている。これからのSEMは、ウェブ解析と自動入札を活用することで、管理を効率化し、ROIやコンバージョンレートに基づいた自動最適化を行うことが最重要課題だ。このホワイトペーパーでは、効果的なSEM戦略の基本を整理し、最適化のポイントについて解説する。
Omniture Summit Tokyo 2008の締めくくりとして、Omniture Consultingプリンシパルコンサルタントのブレント ダイクス(Brent Dykes)氏よる「ガバナンス:組織としてウェブ解析を効果的に活用するために」と題した講演が行われた。ダイクス氏は本講演で、ウェブ解析の成功に必要な7つのポイントを解説した。

上層部を巻き込んでウェブ解析のプライオリティを上げる

Omniture Consulting プリンシパルコンサルタント ブレント ダイクス 氏
Omniture Consulting
プリンシパルコンサルタント
ブレント ダイクス 氏

 ウェブ解析を十分に活用するためには、全社的にウェブに取り組む体制を作る必要があるというのが同氏の主張だ。組織的な活用がなければオンラインマーケティングの成功は実現しない。組織的な活用とは、すなわち「戦略」である。

 ダイクス氏は、企業が取り組みで行うべき項目を大きく「人」「プロセス」「道具」の3つに分類し、その上で7つの行動としてリストアップした。

 まず、最初に取り上げたのが「1.上層部役員の確保」だ。目的は、人望とウェブ解析への理解がある役員を「エグゼクティブスポンサー」としてウェブサイトの運営に巻き込み、企業戦略上での優先順位を高めるということにある。役員を巻き込むことは、「2.ビジネス目標と技術導入の連携」にもつながる。ウェブサイトによってどのようなビジネスゴールを実現したいのか、どのようなデータを収集して分析すれば具体的な行動につなげられるのかを正確に認識しなくてはならない。

 同社の調査によれば、明確な測定戦略を持っている企業はわずか18%に過ぎないという。ダイクス氏は、具体的な行動を起こすために必要なKPI(主要業績評価指標)を設定し、戦略が古びないように継続的な改善を続けていくことの重要性を強調する。

人材とチームのスキルを向上させる

 「3.人材と教育への投資」「4.コーポレートスタンダードの確立と維持」も重要なポイントだ。人材についていえば、「ウェブ解析担当者」と「技術リーダー」の2プレーヤーがコアチームとして中心的な役割を担うことになる。「ウェブ解析担当者」はマーケティング経験があり、コミュニケーションスキルの高い人材である。一方の「技術リーダー」は社内のウェブシステムを理解していることに加えてビジネス的な観点も備えていることが望ましい。

 「どちらについても専任として任命し、社内にノウハウが蓄積できる体制を構築することが重要です。ウェブ解析担当者を専任にしたことで、3000%のROIを引き出した例もあります。そして上層部役員により、情報に基づく意思決定を行う体質を組織に浸透させる必要があります」(ダイクス氏)

 人材への投資を行うことによって、初めて各種ツールの投資効果を最大化できる。道具がどれほど素晴らしくても、使いこなせなくては意味が無いからである。オムニチュアでは、認定制度やカスタムトレーニング、Omniture Universityトレーニングコースなどの社内コアチームのスキルを向上できるさまざまな教育オプションを提供しているという。

 「組織は複雑化するほど管理が必要になります。組織化・管理化への取り組みレベルが高く、企業価値の高い企業には『コーポレートスタンダード』が確立されています」とダイクス氏は解説する。コーポレートスタンダードにはKPIの共有やデータ整合性などが含まれる。

次ページ:チーム強化と成功企業を作る秘訣 >>
ビデオ


CNET NEWS FLASH
「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」に脆弱性--アドビが警告
「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」に存在する危険度の高い脆弱性について、アドビ システムズが米国時間10月28日、セキュリティアドバイザリを掲出した。
2010年10月29日 12時09分
アドビとグーグルの接近--モバイル分野における対アップル戦略
2010年08月20日 07時30分
アドビ、「Photoshop Lightroom 3」をリリース
2010年06月09日 10時57分
“対話の時代”に意識しておきたい7つのトレンド--John Battelle氏
2010年04月15日 15時38分
オムニチュアコラム

ウェブ解析は導入すれば終わりではありません。解析で得た数値をどのようにしてビジネスに活かしていくか、組織としての運用ノウハウが試されます。KPIの設定といった重要課題から、ウェブ2.0、RIAへの対応など一歩進んだ可能性まで、オムニチュア株式会社のベストプラクティスコンサルタントである大山忍氏がウェブ解析の全貌を解き明かします。

サイト紹介
OMNITURE オフィシャルサイト
オムニチュア株式会社の公式ウェブサイト。SiteCatalyst(サイトカタリスト)やSearchCenter(サーチセンター)などの製品情報やベストプラクティスをご覧ください。

«トップページへ戻る