長所:非常にコンパクトで軽量。グレアやコントラストの問題がない、応答の速いタッチスクリーンインターフェース。コントラストが高いE InkのPearlディスプレイ。従来機種よりも性能が高い。ソニーの電子書籍ストアが統合されている。バッテリ寿命が長い(最大2週間)。電子書籍の標準であるePubをサポートしており、図書館からの電子書籍のダウンロードが可能。
短所:Wi-Fiや3Gワイヤレス接続がないため、いったんPCやMacで購入した書籍をドラッグ&ドロップで転送しなくてはならない。KindleやNOOKのWi-Fi版よりも価格が高い。保護ケースが付属していない。Sony Reader向け電子書籍ストアは、AmazonやBarnes & Nobleの電子書籍ストアほど大規模ではない。
結論:ワイヤレス接続がないという問題を我慢できるのであれば、ソニーの「Sony Reader Pocket Edition」(PRS-350)は、印象的で使いやすいタッチインターフェースを備えた、素晴らしい小型電子書籍端末と言えるだろう。
レビュー:2009年、ソニーは5インチの画面を備えたモデルを販売する、数少ない電子書籍端末メーカーの1社だった。これは、NOOKやKindleの6インチ画面よりも1インチ小さい。今回、同じモデル(Pocket Edition)が、より多くのメモリを搭載し(2Gバイト)、なめらかでよりコンパクトなパッケージで戻ってきた。このモデルはまた、最新のAmazon KindleやKindle DXでも採用されている、コントラストの高いE Inkの新型Pearlディスプレイを使った、タッチスクリーンインターフェースを備えている。
5.64オンス(約160g)と軽く、サイズも高さ5.71インチ(約145mm)、幅4.11インチ(約104mm)、厚さ0.33インチ(約8.3mm)と非常にコンパクトなPRS-350 Pocket Edition Readerが、タッチスクリーンを持っていること自体は、特にニュースとは言えない。むしろ重要なのは、ソニーのエンジニアが3度目の挑戦でようやくこのデバイスをあるべき姿に導いたことだ。少なくともタッチスクリーンを導入した点についてはそう言える。
つまり、ソニーのエンジニアは何らかの形で、画面の保護層を上手く処理している。過去の端末ではこの画面の保護層がコントラストに悪影響を及ぼし(KindleやNOOKほど文字が分かりにくいわけではない)、反射率が高かったためにグレアの問題を引き起こしていた。今回これらの問題は解決され、タッチスクリーン式の電子インクを使った電子書籍端末は、ようやく本来の実力を発揮できるようになった。
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