無線LANも新しくなっている。従来のX60では無線LANモジュールがAtheros製のものが搭載されていたが、今度のX61にはインテルの最新無線モジュール「Wireless WiFi Link 4965AGN」が搭載される。細かいことだが従来は“s”のついたX60sだけが無線LANがインテル製だったのだが、今回はsの付かない通常のX61も“Centrino”を名乗ることが可能となった。
このWireless WiFi Link 4965AGNは、IEEE 802.11nのドラフトに対応、2.4GHz帯、5GHzともにMIMOによる高速化が可能となっている。まだドラフト規格のため、今後正式版となったときにそのまま移行できるかわからないことは覚悟しなければならない。
それでも従来のIEEE 802.11a/b/gのアクセスポイントとは問題なく接続できる。IEEE 802.11aはJ52/W52/W53の対応のみで、新しい帯域のW56には未対応となる。
IEEE 802.11nドラフトについても、最新の無線LANルータ、バッファローの「WZR-AMPG300NH」との接続では144Mbpsモードで接続できることを確認した。正確なスループットを測ったものではないが、LAN内のFTPサーバからファイルのダウンロードした限りでは、IEEE 802.11aでは24Mbps程度だった転送速度が、IEEE 802.11nでは50Mbpsを超えたことが確認できた。
今後、300Mbpsモードへの対応やファームウェアのアップデートなどにより、さらに高速化や高い互換性などの拡大も期待できる。
なお、今回、ThinkPad X61およびX61sには、無線LANに加え、au携帯電話の通信網でデータ通信ができるモジュールを組み込んだWWANモデルも登場している。これなら、無線LANよりはるかに広いエリアで、付加機器などのないPC本体だけでデータ通信が可能になる。
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