ファミリームービーにふさわしい親切でユニークな機能を満載している。世界初の「おまかせ顔認識」は、被写体の顔を検出して、画質補正を行う新機能である。撮影時の環境によってアドバイスを画面に表示してくれる「おまかせナビ」はビギナーに優しいアシスト機能だ。
撮影に失敗したシーンをスキップして成功シーンだけを再生する「オートスキップ再生」もアイデアのある機能といえる。このほか、撮影ボタンを押した約3秒前からの映像を記録する「プリREC」機能や、24コマ/秒の連射が可能な「HD高速連射機能」、5.1ch(ズーム&ガンマイク機能付き)の音声記録など、豊富でユニークな撮影機能を搭載している。
撮影は一見するとオート中心に思えるが、意外に多機能で、マニュアル撮影やマニュアルフォーカスなども可能だ。
テレマクロや、5.1chのマイクレベル設定、24p撮影モードなど凝った撮影設定も楽しめる。付属バッテリの持ちは約1時間45分(実使用約1時間5分)とこのクラスとしてはわずかに長めだ。バッテリが外付けになり約3時間20分(実使用約2時間)の大容量バッテリ(別売)も使用可能になった。
多機能でありながら操作ボタン類は少なめだ。一見するとシンプルに思えるが、ジョイレバーの上下左右で撮影モードなどを選ぶ独特な操作性には慣れが必要だろう。ムービーの再生ボタンも省かれていて、これもジョイレバーの上下左右で再生する独自の操作性を採用している。
また、再生ナビ画面も独特のレバー操作が必要で、このあたりは少しボタンを省き過ぎに思える。というようにジョイレバー操作が重要になるが、レバーの位置は液晶モニター脇ではなく本体左サイドにあり、ストロークが短いので、使いやすいとはいえない。
多機能でもボタンを増やさない点がパナソニックらしいが、度重なる機能追加によって、レバーなどへの機能割り当ては限界に近く、次モデルでは操作性の大幅な見直しが必要に思われる。こうした点に課題はあるものの、コンパクトなファミリームービーでありながらも安易に機能を削らず、豊富な撮影機能を備えている点には、カメラとしてのこだわりが感じられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス