難しいことなし。今日から音楽を持ち歩こう──パナソニックD-snap Audio&D-dock - (page 3)

パナソニック
SV-SD750V
内容:激戦区であるデジタルオーディオプレイヤー市場に、パナソニックが一度に2シリーズ4モデル投入する。それらには、SDメモリカードを軸にした今までにない使い勝手の提案が込められていた。

 ただ、LPCMでのHDD録音はこの時間のとおりだが、AACでの録音の際は、エンコード時間が必要になる。SC-SX800/SC-SX400は、音楽CDからのデータは一旦LPCM形式で録音してからAACに変換という仕組みになっていて、音楽CDからHDDに録音後すぐにSDメモリーカードに転送しようとすると(SDメモリーカードへはAAC形式のみ転送可能)、52分30秒5かかってしまった。変換後であれば11分16秒0ですむので、音楽CDから取り込んですぐにSDメモリーカードに転送しようと思わず、後日転送するなどのほうが実用的と言える。

 ちなみに、Pentium 4 2.4GHzのパソコンを使用した場合128kbpsでのPCへの録音が6分16秒3、それをUSB経由でSD-SD750VのSDカードに転送するのに3分13秒4であった。40GBの内蔵HDDに録音可能な時間は、LPCMで53時間、AAC 128kbpsで640時間なので、確かにLPCMのほうが音がよいが、それもわずかな差であり、どうしてもという場合を除いてはAAC XPモードであるAAC 128kbpsで録音しておくのがよいだろう。ちなみにLPCMで録音した際も、後のSDメモリーカード転送に利用するため内部的にAAC XPデータが生成されており、そういう意味でもAAC XPでの録音がお勧めだ。

 すぐにSDメモリーカードに転送して利用する場合、パソコンに比べて時間がかかってしまうのは事実だが、SC-SX800/SC-SX400の最大の利点はパソコンの操作を覚えることなく、デジタルオーディオプレイヤーが使えることだ。AppleのiPODは、確かに市場で人気があるがパソコンの利用を前提としており、音楽を楽しむためにパソコンの勉強が(それほど難しくないとはいえ)必要になる。今さらパソコンを勉強したくない、もしくは勉強する時間がない人などには最適の組み合わせだと言える。できるだけ多くの人にデジタルオーディオプレイヤーを楽しんでもらおうというパナソニックのコンセプトがハッキリ伝わる製品だ。

  • CDプレイヤー、FM/AMチューナー、40GB HDD、SDカードスロットを搭載するパナソニックのミニコンポ「SC-SX400」。アンプユニットをスピーカーに内蔵することで、コンパクトな筐体を実現している。残念なのは、青色LEDの輝度が高く、夜などはまぶしいくらいに光ること。

  • CDプレイヤーのトレイを引き出したところ。右上にあるのがSDカードスロット。トレイに音楽CDをセットし 閉じると音楽情報検索が始まり、ワンタッチで内蔵HDDへの録音が可能だ。もちろん、リモコンも付属している。

  • 背面左側には、イーサネット端子を装備する。この端子を使って インターネットに接続しGracenoteから音楽情報を引いてくる。最新CDの音楽情報を得るためにはネットワーク接続のための知識がある程度必要だ。

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