MySpaceに続く米国第2位のソーシャルネットワークサービス(SNS)Facebookが、投資銀行家の「買収対象候補」に挙げられているという話は先ごろお伝えした通りだが、さっそくこれに関連する買収話が浮上してきたようだ。
CNNMoney.comによると、FacebookがYahooへの身売りを検討しているという。FacebookはこれまでにYahooやMicrosoft、Viacomとそれぞれ話し合いを行っていたが、そのなかでYahooがもっとも有力らしい。両社は真剣な話し合いを行っており、売却金額は10億ドルに達する可能性がある。
なお、この情報の出所は米国時間21日付けWall Street Journal(WSJ)の報道ということだが、これまでのWSJの例(たとえば、AppleによるIntelチップへの切り替え)を考慮すると、確実な話である可能性が高いと思う。
なお、このWSJの記事のサマリ−(SeekAlphaで参照可能)によれば、Facebookの広告売上は今年1億ドルを超える規模だが、これは現在ハイテク企業がIPOする場合の最低ラインだという。
この買収がまとまれば、SNS分野におけるYahooの存在感が急上昇する--MySpaceには大きく引き離されているとしても--と同時に、MySpaceと手を組んだGoogleに対抗する有力な手段を獲得することになるかもしれない(ただし、「2番手同士が手を組んでも、1番同士の組み合わせにはかなわないのでは?」という疑問は当然残る)。また、Window Live Spaceを擁するMicrosoftの出方にも注目が集まるだろう。
ミクシィが株式公開し、2200億円を越える時価総額をつけた後ではインパクトに欠ける感も否めないが...いずれにせよ、SNSビジネスはここへきて、ある種の「臨界点」を越えたのかもしれない。
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