「Kakuteru」は、ブログとライフストリーミングを組み合わせたものだ。セマンティックブログマッシュアップであるこの奇妙な名前のサービスは、FriendFeedから自分の活動のストリームをインポートし、それを自分が書いた長い記事と組み合わせることができる。Kakuteruサイトをセットアップすると、自分で選択したドメイン名が表示され、KakuteruのURLは表示されないため、まるで自分のブログのように見せることができる。
好き嫌いにかかわりなく、FriendFeedが2008年の有望なサービスの1つであったことは間違いない。最近では長続きするかどうかが議論の的となっていたが(初心者には複雑すぎて、ノイズが多すぎると言われてきた)、サービスを提供する側からは少し時間がほしいという声が上がっている。かつてGoogleにいたとき「Gmail」を開発し、今はFriendFeedの構築に取り組んでいるPaul Buchheit氏は先ごろ、「一夜にして成功するには、それまでに長い時間がかかる」ということを思い出させてくれた。
つまり、大勢のFriendFeedユーザーと同じような存在なら、その人のFriendFeedライフストリームはおそらく誰も気に留めなくなる。自分のライフストリームに好意的な反応やコメントを寄せてもらえる人たちというのは、ウェブ上での有名人か、1日に何時間もかけてコミュニティーに参加し、自分たちの名前を売るような人たちのどちらかである。
だからこそ、FriendFeedライフストリームを使った活動が可能となるKakuteruのようなサービスが人気を博す可能性がある。誰かがFriendFeedサイトの自分の活動を偶然見つけてくれるのを待つのではなく、Kakuteruでは、FriendFeedをライフストリームのローソースコードとして使用し、サービスのオンとオフを切り替えることで、それを自分の好きなように変更することができるだ。その間、Kakuteruストリームはユーザー個人のドメイン名やブランディング、カスタマイズしたデザインの陰に隠れている。
Kakuteruが、2008年8月にスタートしたセルフホスティング型ライフストリームのSweetcronに似ていると思ったら、それは半分正しいと言える。Sweetcronは、セルフホスティングのWordPressインストレーションに似た方法で、自分のサイトにライフストリームをホスティングすることができる。アップデート:Sweetcronの開発者であるYongfook氏は、Sweetcronにはブログ機能はあるが、実装が違うと述べている。Sweetcronはライフストリーミングフレームワークであり、APIを使って自由にカスタマイズすることができる。おそらくKakuteruの方がカスタマイズの自由度が制限されているだろうが、デフォルトで、最新のブログ投稿をページの最上部に表示させることができるようになっている。
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