「delicious」「diigo」「Ma.gnolia」などのWeb 2.0アプリケーションによって、ブックマーク管理は一変した。かつては使っているコンピュータに限られていたプライベートな行為であったものが、友達同士でお気に入りのリンクを簡単に共有、検索したり、ブログに書き込んだり、タグ付けしたりすることができるソーシャルエクスペリエンスになった。しかし、中には共有する必要のないリンクもあり、個人のプライベートなブックマークの管理に対するニーズが完全になくなったわけではない。このようなリンクについては、「Tidy Favorites」という名前のサービスから、直観的なビジュアル検索エンジンとダッシュボードを使ってブックマークを管理できる、新しい画期的な方法が提供されている。
タグ付けして他人と共有したいと思うサイトは山ほどあるが、誰もがアクセスして見る必要のないサイトも多い。たとえば、ブログの管理ページへのリンクや、ローカルニュースや天気サイトへのリンクを一般公開する必要はない。また、「Google」で検索した奇病へのリンクも共有する必要がないし、ブログに掲載する予定の記事のために行った調査の内容を秘密にしておきたいと思うかもしれない。
もちろん、Web 2.0サービスを使って、これらのページをブックマークに追加し、「プライベート」に設定することも可能だが、リンクを手元に置いて、ブラウザのメニューを数回クリックするだけで利用できるようにする注目すべきサービスがある。
ブラウザのブックマークメニューを使う際の唯一の問題で、Web 2.0ブックマーク作成サービスが解決するとされている問題とは、非常に多くのリンクを保存した場合、再び見つけるのが困難になるということだ。さらには、リンクを保存したこと自体、忘れてしまう。deliciousやMa.gnoliaなどでは、より簡単に検索可能なキーワードを使ってお気に入りのサイトをタグ付けすることで、この問題に対処した。
タグ付けが役に立つ場合もあるだろうが、Tidy Favoritesの新しいサービスには、同社がより優れた方法だと考えているビジュアル検索がある。
周知の通り、ビジュアル検索は今、加熱している分野であり、「iPhone」アプリケーションや、ビジュアル検索エンジンが多数登場している。Amazonでさえ、これを取り入れ、新しい「ウィンドウショッピング」をサイトのトップページに組み込んだ。
これからは、ビジュアル検索を活用して、自分のブックマークも閲覧できる(もちろん、Ma.gnoliaでサムネールが使われていることは承知しているが、ビジュアル検索とは少し違う)。
Tidy Favoritesはデスクトップソフトウェアのようにインストールされるが、ブラウザプラグインのように機能する。どちらかといえば、Web 2.0のブックマーク管理サービスというよりも、「Evernote」に近い。
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