International CESは世界最大級の家電の見本市だけあり、日本ほか、世界の著名なメーカーが集うことはよく知られている。実は中国企業も383社がここに出展した。2007年は311社であった。実はこの383社という数字だが、全世界の出展社数の7分の1にあたる。中国国内では有名な企業も出展していることから、International CESは多くのIT系ニュースに取り上げられた。
最も中国企業が元気だった分野は、液晶テレビ。中国の液晶テレビ市場で一定のシェアを得ている創維(Skyworth)、海信(Hisense)、康佳(KONKA)、TCL、長虹(CHANGHONG)、ハイアールが出展した。ハイアールのみは2007年に続き2度目の出展となる。
そのなかでも最も中国メディアが大きく取り上げられていたのは海信。海信はテレビ向け画像処理SoC(System on Chip)の「信芯」を展示、独自技術をアピールした。同社は他にも北京オリンピックまでに発売を予定している42インチと32インチのLEDバックライトを搭載した液晶テレビを展示した。またその一方で鉛などをなくし環境汚染に配慮していることもアピール。環境に配慮した液晶テレビはTCLも出展、「電力を50%カットした」という自然光液晶テレビを出展した。
液晶テレビ以外で一番中国メディアに話題となった中国企業はIdeaPadを出展したレノボと、Linux搭載のガジェット「LimePC」を出展した中国第3の国産PCメーカー清華同方、それに「愛国者(aigo)」ブランドで知られる華旗資訊科技だろう。
愛国者ブースでは同社の最新デジタルカメラとなる1000万画素の「V1080」のほか、リアルプレーヤー形式のファイルが再生できることを売りとした「MP5」、世界初(同社調べ)のタッチパネル式のデジタルフォトフレーム「F5008」など多数の製品を展示。
清華同方のLimePCはサイズが110×58×15.9mmで重さは130g。ハードウェアはFreescaleのmotherboard-on-a-chipのMPC5121e、16Gバイト〜160Gバイトのフラッシュメモリーを選択でき、USB2.0コネクタ、Bluetooth、無線LAN(802.11g)を搭載する。OSはDebian LinuxベースのOS「LimeOS」となる。同社は既にLimePCの特設サイト(英文)を開設している。
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