中国の調査機関DCCI(Datacenter of the China Internet)は、2007年中国インターネットに関する統計結果を発表した。
これによると、2007年末の中国のインターネット利用者は前年比33.8%増で、人口の13.8%にあたる1億8200万人。またDCCIは2008年の年末には米国のインターネット利用者数を超える2億4400万人となると予測する。利用者の多くが発展した沿岸部の省に集中している。利用者の男女比は56:44。年齢では19〜25歳が利用者全体の46.4%と突出して高い一方、41歳以上の利用者は全体の僅か5%超であった。
最も多くインターネットを利用する場所は家庭内で、その割合は38.8%。それに会社の25.6%、インターネットカフェの21.5%、学校の10.7%が続く。利用する回線の種類では、46.5%がADSLと回答、ダイアルアップやISDN利用者は僅か5.3%であった。
インターネット利用者の平均月収は1839元(28000円弱)、月平均支出は1188元(約18000円)、うちインターネット接続費用は93.6元(1400円強)。インターネット接続費用に加え、オンラインショッピングやオンラインゲームなどを含めたインターネットにかける月平均費用は182.6元となった。すなわちこの平均値からみると、月収の約1割をインターネット関連に費やしていることになる。
インターネットの利用目的としては、「ニュース閲覧(38.8%)」が最も多く、以下「電子メール(11.0%)」「ブログ(9.2%)」「インスタントメッセンジャー(7.5%)」「オンラインゲーム(7.5%)」「掲示板(4.7%)」「ソフトウェアのダウンロード(3.1%)」「検索サイトを利用した資料探し(2.4%)」と続いた。「音楽のダウンロード(2.2%)」「オンラインショッピング(1.8%)」「オンライントレード(1.0%)」を最も頻繁に利用すると回答したインターネット利用者は少数派だった。
インターネット利用者に限定したIT製品の所有率は、高い順に携帯電話が89.1%、デスクトップPCが54.3%、デジタルカメラが34.4%、ポータブルオーディオプレーヤーが39.7%、ノートPCが25.5%、ポータブルビデオプレーヤーが15.8%という結果となった。
また65.2%のインターネット利用者がテレビを所有すると回答している。逆に言えば34.8%のインターネット利用者はテレビを所有していないことになる。インターネット利用者全体では、最も重視するメディアは飛びぬけてインターネットが多く、2番目に使うメディアとしては、日本のNHKにあたる全国ネットのテレビ局、中国中央電視台(CCTV)が、3番目に視聴するメディアとしては前述の中国中央電視台と新聞がほぼ同率で支持された。
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