CNET中国系列でIT系ポータルサイトの中関村在線が2007年の液晶テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機に関する調査レポートを発表した。その原文によると「冷蔵庫、エアコン、洗濯機市場は成長が横ばいとなった一方、液晶テレビは急速な成長を記録している」という。これら製品ジャンルで日本企業は人気争いに加わっているのだろうかという視点から、本稿ではこのレポートをご紹介しよう。
まずはエアコン。2006年8月〜2007年7月の期間中、エアコンの出荷量は前年同期より10.04%増え、2630万台となった。また出荷額も出荷量と同様に好調に伸び、前年同期比16.85%増となった。ただし2007年8月以降は注目度がだいぶ下がったと中関村在線は分析している。2007年第3四半期の消費者の注目度調査において日本メーカーは、三菱電機(4位。シェア4.3%)と松下電器産業(6位、3.5%)がトップ10入りをした。なお、それ以外は韓国のLGが10位となった以外は全て中国メーカーだ(注目度調査は、中関村在線ほか、新浪、網易、騰訊などのポータルサイト7サイトで実施。これらのサイトに掲載された、製品スペックの紹介ページにどれだけの有効アクセスが集まったかを元に算出されている。なお中国においては、電話の市外局番のようにIPアドレスと都市が一致しているため、利用者のIPアドレスから、どこの都市の利用者がアクセスしたか解析が可能だ)。
順位 | メーカー名 (*は中国メーカー) | シェア(%) |
---|---|---|
1 | 格力 * | 44.2 |
2 | 美的 * | 17.3 |
3 | ハイアール * | 14.2 |
4 | 三菱電機 | 4.8 |
5 | 海信 * | 4.3 |
6 | 松下電器産業 | 3.5 |
7 | 志高 * | 2.9 |
8 | 春蘭 * | 1.7 |
9 | 奥克斯 * | 1.5 |
10 | LG | 1.2 |
次に冷蔵庫。2007年上半期の販売量は前年同期比22.66%増の2195万7000台で、うち中国市場向けが同26.8%増、輸出が同15.33%増だった。特に中国市場においては地方都市の伸びが顕著で、地域によっては前年同期比2倍以上の伸びが見られた。日本メーカーとしては、2007年第3四半期の注目度調査において松下電器産業(9位、3.5%)がトップ10入りをしている。冷蔵庫市場ではトップ10のうち5社が中国メーカーだった。冷蔵庫のトレンドとしては、鮮度を保存する性能に加え、性能だけでなくデザイン的に良いものが求められているという。
順位 | メーカー名 (*は中国メーカー) | シェア(%) |
---|---|---|
1 | ハイアール * | 41.4 |
2 | シーメンス | 13.1 |
3 | 新飛* | 11.3 |
4 | サムスン | 5.0 |
5 | 容声 * | 5.0 |
6 | LG | 4.3 |
7 | エレクトロラックス | 4.1 |
8 | 美菱 * | 3.5 |
9 | 松下電器産業 | 3.3 |
10 | 博世 * | 1.9 |
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