山谷剛史
2007/11/15 08:00
10月17日の午後より10月31日まで中国でYouTubeが見れないという状況が起こった。YouTubeアクセス禁止に関する中国当局からの発表はない。中国では一般的にある出来事に対するニュース発信は多数のメディアが行うのだが、今回の件については中国メディア「IT世界網」のみが報じた。
このアクセス禁止の事態となったのは、第17回中国共産党大会(10月15日〜17日)に伴う措置か、YouTube繁体字版サイトが台湾で開設されることをYouTubeが17日に発表したことへの報復措置でないかとIT世界網は分析している。ちなみにYouTube繁体字版サイトについては、台湾での開設を前に香港では既に開設済だ。
IT世界網のこのニュースにおいて、YouTube接続禁止以外にも、数日前に、それまで接続不能だったGoogleのblogspotや、Flickrへのアクセスが解禁されたこと、Wikipediaは引き続きアクセスできないことを報じている。
ニュースを報じた中国メディアはごく少数であったが、YouTubeに繋がらなくなったと報じたブロガーは数多くいた。あるブロガーは証拠を残すべく、ブログ上にYouTubeのサイトに対しpingを打った結果や、YouTubeにアクセスしたときのウェブブラウザに表示された結果画像をブログ上に貼り付けた。日本のブログ投稿の習慣と異なり、中国では他のブログの内容をそのままコピーした文章を投稿する習慣があるため、最初に何人かのブロガーが報じたYouTubeアクセス禁止レポートの記事は一言一句変わらない形で様々なブログ記事に伝播した。つまり突然YouTubeに接続できなくなって、何があったのかと検索すれば--たとえば百度に「Youtube無法訪問(YouTubeにアクセスできない)」という文言で検索すれば--その状況はすぐに知ることができた。ブログのコメント欄には遠巻きに中国政府を非難するコメントが多数寄せられた。
ともかくあるサイトへのアクセスが制限されれば、中国メディアは報じずともブロガーが報じるということを見せつけた一件となったといえる。
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