グーグルが現地時間4月12日、中国語の新ブランド名である「谷歌」を発表した。
北京で開かれた記者会見には米グーグルの最高経営責任者(CEO)エリック・シュミット氏も出席して、中国ブランドの正式名称「谷歌」(種まきと収穫を意味する)を発表したほか、研究開発拠点の拡大など、中国における今後の展望を語ったと、現地メディアは伝えている。CNET Networks Chinaの記事はタイトルが「グーグル:中国における研究開発を拡大、シュミット氏が「谷歌」元年を宣言」となっている。
CNET Networks Chinaによると、シュミット氏は記者会見の席上で、同社が今後数年間で数千人規模まで現地スタッフを増員する意向であることを明らかにしたという。同社は2005年7月に北京に開発拠点の工程研究院(この拠点を統率してい責任者が李開復--Kai-fu Lee--氏である)を設けて以来、2006年1月までに100人以上のエンジニアを同拠点に集めてきた。グーグルは今後、北京以外の地域にも研究開発拠点を設置する意向だという。
記者会見に同席した李開復氏は、同社の中国市場における喫緊の課題として、同国におけるデーターセンタの早期完成を挙げた。しかし、これについては、グーグルが、経営ライセンスの取得や設立地域の選定、サーバの構築などの問題に直面しており、短期間での実現が難しいだろうと、各メディアは伝えている。またグーグルでは、データーセンタのサーバ設置にあたっては、米国本社から人材を派遣すると述べている。
記者会見では、どのように中国現地の検索エンジンである百度や、ソフトウェア大手のマイクロソフトと戦っていくのかという質問を受け、シュミット氏は、インターネット検索サービスのライバルは、世界市場においてはヤフー、中国においては百度であると述べ、マイクロソフトを含めたその他の企業は競争相手ではないと一蹴したそうだ。
そんなシュミット氏によれば、同社の中国市場における目標は、同国で起きている事柄すべてを把握したうえで、より良いサービスをユーザーに提供することだという。より多くの新規ユーザーを獲得するため、中国に研究開発拠点を設置し、英語製品の中国語化などによってユーザーのニーズに合致する商品を提供していきたいとの考えを李開複氏も記者会見の席上で改めて強調している。
また記者会見に同席した大中華区販売・業務開発担当総裁の周韶寧氏の話では、技術や市場性などの見地から、グーグルでは現地企業の買収も検討しているという。
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