手のひら決済の「Amazon One」、スマホアプリでサインアップ可能に

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2024年03月29日 11時18分

 Whole Foods MarketやAmazon Fresh、Amazon Goの店舗で買い物をしたことがある人なら、手のひらをスキャンして支払いを実行できるサービス「Amazon One」のことをご存じかもしれない。

スマホで手のひらをスキャンする様子
提供:Artie Beaty/ZDNET

 2020年に発表されたこの非接触型決済サービスは、デトロイトのグリークタウンにあるHollywood Casino、カフェチェーンPanera Breadの一部店舗、150以上の空港、フィットネスセンター、コンビニエンスストアなどにも導入されている。決済以外にも使用可能で、ジムなどの施設では、年齢確認やポイントカード、入場の際の本人確認にも利用されている。

 これまで、サインアップするには現地まで行ってデバイスに手をかざす必要があったが、Amazonは米国時間3月28日、スマートフォンで手のひらの写真を撮ることでアカウントを登録できるようにしたと発表した。

 これにより、初めて買い物をする人は、決済時に登録のための時間を費やす必要がなくなる。アカウントを取得済みの人も、初めて利用する人の後ろに並んでしまったために通常よりも待たされるということがなくなる。

 アカウントを登録するには、まずAmazon Oneアプリの「iOS」版か「Android」版をダウンロードする。Amazonのアカウントにログインして、電話番号を入力すると、Amazonによる手の情報の収集を許可する生体認証同意書に署名するよう求められる。

 その後、両方の手のひらをスキャンして、使用する決済手段を選択するよう求められる。それが完了したら、Amazon Oneで支払いを実行する準備は完了だ。

 Amazon Oneで初めて買い物をするとき、生成AIがユーザーによって撮影された写真とAmazon Oneデバイスでスキャンした画像を照合する。生成AIは手のひらと静脈のパターンを作成して、サインアップ時に撮影された写真と比較し、一致すると決済が実行される。Amazonによると、このシステムの精度は99.9999%だという。

 撮影された画像は暗号化され、「Amazon Web Services(AWS)」クラウドのAmazon Oneドメインに送信される。スマートフォンにダウンロードしたり保存したりすることはできないという。同社によると、セキュリティを可能な限り強固にするため、モバイルアプリには「なりすまし検出のための追加レイヤー」が含まれているという。

Amazonの発表

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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