「シャニマス」6thライブツアー大阪公演で見た“音楽を楽しみ笑顔を咲かせるステージ” - (page 2)

　DAY2でも開演時は、デビ太郎の着ぐるみとダンサーが登場しての「シャイニーエクササイズ」。DAY1でも実施していたこともあってか、プロデューサーさんやスタッフも動ける範囲で軽快にエクササイズを楽しんでいる様子が見受けられた。そしてDAY1と同様にオープニング演出の映像上映と出演者の登場によりライブがスタート。この日も「Spread the Wings!!（Come and Unite! Ver.）」で盛り上げていった。

　ここからはユニット曲のパートに。間奏でアイドルとしての自己紹介を行うという構成はDAY1を踏襲しつつも、異なる楽曲でのステージが展開された。まずは放課後クライマックスガールズによる「クライマックスアイランド」から。DAY2では白石さんも出演し、ユニット5人が勢ぞろい。遊園地のパレードを感じさせるようなフォーメーションや全力の歌声でにぎやかなステージとなった。シーズはセンターステージで「SWEETEST BITE」を披露。少し落ち着いたダンスミュージックから、ラップも交えつつ伸びやかに響く歌声で魅了するものとなっていた。

　アルストロメリアの「Love Letter」では、EDMサウンドをきかせた曲調のなかで、愛を届けるようなキュート感あふれるパフォーマンスを見せる。ストレイライトは「Imitation Ghost」を披露。DAY2では田中さんも参加し、3人揃ったストレイライトが見せる、熱いステージと圧巻のパフォーマンスを展開。イルミネーションスターズによる「BRIGHTEST WHITE」では、さまざまな空の映像が映し出されるなかで、落ちサビでの降り注ぐような白のライトで照らし出される姿が印象的。3人が持つ輝きを歌声でも間奏のセリフでもセンターステージから届けていた。

　ノクチルによる「夢が夢じゃなくなるその日まで」では、まっすぐ夢を追いかけていくことを示す楽曲を、“四者四様”といえるようなマイペースな挨拶を交えつつ、聴く人の心にまっすぐ伝えるようなステージに。コメティックは、はるきのセンター曲「くだらないや」を披露。リリックビデオさながらに歌詞を表示する映像演出を背景に、小澤さんが中心となって歌詞を早口で的確に言い切る一幕もありつつ、のびのびと個性を表現するようなパフォーマンスを見せていた。そして、アンティーカによる「Unsung Heroes」では、独特な世界観を表現する曲調と5人で見せるフォーメーションダンス、そして魅惑の歌声で引きつけていくようなステージとなっていた。

　MCパートでは披露した楽曲の振り返りをはじめ、コメティックの3人がプロデュースしたアクセサリーをメンバーが付けているということで、実際に見せてアピールしつつ、お似合いとなっている姿は他のメンバーからも話題になっていた。

　3チームに分かれて披露するステージは、Team.Stellaによる「We can go now!」（関根さん、礒部さん、河野さん、白石さん、黒木さん、田中さん、土屋さん、山根さん、三川さん）、Team.Luna「SOLAR WAY」（菅沼さん、希水さん、結名さん、丸岡さん、前川さん、北原さん、田嶌さん、川口さん）、Team.Solの「相合学舎」（峯田さん、八巻さん、永井さん、涼本さん、芝崎さん、幸村さん、和久井さん、岡咲さん、紫月さん、小澤さん）と、DAY1と同じながらも、DAY2のみの出演者も加わり、よりにぎやかなものとなっていた。

　283プロダクションDJライブは、紫月さんが登場して“DJにちか”として進行。咲耶のソロ曲「千夜アリア」（八巻さん、永井さん、北原さん、和久井さん）を、八巻さんにかっこよさを持ち合わせた3人も加わった形で、最初から“連れて行かれそう”な感覚もある魅惑のステージが展開。さらに「SNOW FLAKES MEMORIES」（河野さん、田中さん）では、果穂とあさひという283プロでも年少と言えるメンバーの組み合わせで、河野さんと田中さんが手を繋いで楽しそうに登場したり、ステージ上で雪合戦しているかのように楽しくいっぱい遊んだりと、ほほえましい光景が繰り広げられる。そして「SWEET♡STEP」（関根さん、峯田さん、菅沼さん、希水さん、結名さん）では、バレンタインソングをイルミネーションスターズとアンティーカからの5人で、キュート感あふれる空間を作り出していた。

　DJライブパートは一時中断し、「ホムラインビテーション」（田中さん、幸村さん、北原さん、紫月さん、山根さん）のパフォーマンスに。DAY2では、ストレイライトとシーズのフルメンバー5人で披露。日清炎メシとのコラボということでのキャッチーな歌詞が耳に残りつつ、炎の映像演出を背景に、熱いステージが繰り広げられた。

　DJライブパートが再開し、まずはノクチルがアンティーカの「abyss of conflict」をカバー。“透明感”“水”がイメージされるノクチルの新たな一面を見せるような、“深海”を感じさせるドラマティックなステージに。さらにアルストロメリアの「VERY BERRY LOVE」（白石さん、丸岡さん、小澤さん）を、乙女感のあるメンバー3人でカバーし、恋の空間を生み出す。ここで、シーズの「Bouncy Girl」を思わせるBGMをかけつつ、実際に歌われたのは、ストレイライトによる「今しかない瞬間を」。メンバーの間でもライバル感の強いストレイライトが、ノクチルの青春ソングを歌うというエモーショナルなステージに。ここでDJライブパートが終了。いろいろな意味で“にちからしい”パートとなっていた。

　ここからはシャニソン収録曲の披露となり、コメティックは「ハナムケのハナタバ」を歌唱。美しさを感じるメロディーは切なさを誘いつつ、ラップも織り込まれた楽曲を伸びやかな歌声で披露していた。さらに放課後クライマックスガールズによる「裸足じゃイラレナイ」では、海辺や海岸の光景や海上を疾走するような映像を背景に、青春を感じさせる楽曲を感情込めて高らかに歌っていた。

　MCパートでは、衣装を見せるためにまわるシーンで、DAY2のみの参加となった白石さんと田中さんをピックアップして再度まわって見せていたり、「今しかない瞬間を」を歌った北原さんがストレイライトに対する思いを語る一幕もあったりと、さまざまな話題で盛り上がっていた。

　ライブの後半となり、ユニットパートとしてまずはアンティーカが「とある英雄たちの物語」を披露。ミュージカルを思わせるようなストーリー性の高いステージに、騎士団の雄叫びのごとくプロデューサーさんたちとともにコールを行うなど、楽曲の世界観を構築するようなステージとなった。これに続いたのはコメティックの「無自覚アプリオリ」。披露するたびに爪痕を残す川口さんの歌声もさることながら、歌われるたびにユニットとしての安定感と完成度が高まっていくことも感じさせるものとなっていた。

　ストレイライトの「Start up Stand up」では、“デスボイス”と呼ばれる低音のがなり声のコーラスも特徴的な楽曲というなかで、ダンスも華麗に決めてスタイリッシュなステージを展開。ここから一転華やいだ空気にしたのが、アルストロメリアは「メッセージ」。軽快なポップソングのなかで、優しい歌声と表情豊かで笑顔いっぱいなパフォーマンスで癒やされるものに。

　イルミネーションスターズは「スマイルシンフォニア」を歌唱。シャニマス楽曲でもプロデューサーさんの支持が高い楽曲の披露に、歌い出しから歓声が沸き上がる。峯田さんの呼びかけで冒頭や終盤ではプロデューサーさんの歌い、会場いっぱいに歌声が響き渡っていた。これに続いたのは、放課後クライマックスガールズによる「ひめくりモザイク」。カラフルに彩られたスピーカーの映像を背景に、ポップな曲調のなかで、メンバーの仲の良さや日常、そして青春を感じさせる楽曲を歌い、明るくもエモーショナルな気持ちにさせていた。

　ノクチルによる「青とオレンジ」では、夕暮れどきの校舎や空の映像を背景に、バラードのようにゆったりとしたところから疾走感のある曲調のなかで、終始穏やかな表情で歌い、心が温かくなるようなステージに。そしてシーズの「White Story」では、落ち着いたラテン風とも感じさせる曲調のなかで、セクシーな魅力を放つダンスと振り付けでプロデューサーさんの心をとらえるようなパフォーマンスを見せていた。

　そして、アニメ主題歌の「ツバサグラビティ」を、イルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアの4ユニットが、初期のユニット衣装で披露。のびのびと歌う姿が目を引く形で、本編が一区切りした。

　最新情報の告知映像において、アニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ2nd season」の発表ならびに、ストレイライトとノクチルの登場には、大きな歓声に包まれていた。

　アンコールでは、メンバーたちがライブTシャツに着替えて、タオルを手に「太陽キッス」で、さらに熱気を高めたあと、アルストロメリア楽曲の「Bloomy!」を全員で歌唱。ライブタイトルの「Brilliant Blooms」にちなんだものか定かではないが、DAY1でもアルストロメリアが歌っていたこと、そして全員で歌うことに対しての驚きの声もあがりつつ、会場全体で花を咲かせるようにメンバーたちがにぎやかに歌っていた。

　各ユニットを代表したメンバーからの挨拶では、それぞれに感謝の言葉を送りつつ、関根さんのときには、DAY2公演の翌日である3月4日が風野灯織の誕生日ということで、ステージ上のメンバーも客席のプロデューサーさんからも、みんなでお祝いの言葉を贈って祝福していた。

　DAY2のラストナンバーも「Let's get a chance（Come and Unite! Ver.）」。にぎやかな雰囲気と一体となったコールで、最後の最後まで盛り上がっていた。メンバーが降壇したのち、花火が打ち上がる光景とともに横浜公演「Fantastic Fireworks」のキービジュアルと、ライブロゴを映し出して締めくくった。