タニタは3月23日、食事量を計量・記録することでアスリートの減量をサポートするポケッタブルスケール「GRAMIL(グラミル)」KP-130Lを発売したと発表した。
タニタオンラインショップの限定商品として販売し、価格は6万6000円(税込)。初年度500台の販売を計画している。
KP-130Lは、世界最薄となる厚さ8mmのコンパクトサイズを特徴とするポケッタブルスケール。同社の標準的なクッキングスケールに比べて約3分の1の厚さで、サイズも約2割と超コンパクト化。表示画面に有機ELディスプレイを採用するとともに、ブラックを基調にアクリルレンズやアルミ素材を組み合わせた高級感のあるデザインとなっている。
また、専用のスマートフォンアプリ「GRAMIL」(iOS/Android)を利用して食事や水分の摂取量を記録でき、体重と併せて管理することが可能。
任意の品目で食事量を細かく記録でき、「主食」「主菜」「副菜」などを設定して栄養バランスの確認が行えるという。
この他にも、マラソンなど持久競技におけるカーボローディングで炭水化物の摂取量を確認したり、筋肉量を維持しながら減量を達成するためにたんぱく源となる食品の摂取量を記録したりできるなど、競技ごとのからだづくりのニーズに合わせてカスタマイズが可能となっている。
加えて、体重階級制競技の試合出場へ向けてシビアな減量を行うアスリートの使用も想定し、食事量と飲水量の2つの計量モードを搭載する。
同社によると、アスリートのからだづくりにおいて、トレーニングと同様に重要なのが食事によるからだづくりだという。パフォーマンスの向上や体重階級制競技における制限体重のクリアを目的に減量に取り組むアスリートにとって、食事や栄養を管理して体重コントロールに取り組むことは、重要なテーマのひとつとなっている。
今回発売するグラミルは、摂取した食事量と減量の進捗を可視化することで、アスリートの減量にまつわる悩みの解消をサポートするものになるという。
アプリでは、食事摂取量と体重の推移を同時にグラフに表示することで、減量の進捗が確認可能。目標とする減量体重と達成時期を設定すると、減量の計画プランをグラフで表示できる。
さらに、1週間で5%以上体重が減少していることを示す急速減量線も表示し、からだへの負荷が大き過ぎる減量になっていないかを確認できるという。過度な減量はパフォーマンスの低下や体調不良につながるだけでなく、身体組織や機能に大きな支障をきたすことから、同機能により、健康とパフォーマンスを維持しながら減量の達成をサポートする。
同社ではこれまで、競歩の日本代表選手、プロサッカーチームやプロバスケットボールチームなど、さまざまな競技のアスリートをサポートしている。現在は、7チーム約140人のアスリートのサポートを行っているという。
2004年に世界で初めて左右部位別による計測に対応した体組成計インナースキャン「BC-600」を発売して以来、アスリートのからだづくりに役立つ商品やサービスを多数提供してきた。
今回の同製品の投入により、からだの変化をモニタリングするのに加え、摂取した食事量の可視化を実現。今後も、体組成計だけでなく、さまざまなアスリート向けのラインアップを拡充し、アスリートやスポーツ愛好家のパフォーマンス向上をサポートしていくとしている。
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