世界ウェアラブルバンド市場、ホリデーシーズンの第4四半期に18%減--グーグルが2位へ上昇

 Canalysは、スマートウォッチやアクティビティトラッカーといったリストバンド型ウェアラブルデバイス(ウェアラブルバンド)の世界市場に関する調査結果を発表した。2022年第4四半期の出荷台数は5000万台で、前年同期の6100万台に比べ18%も少なくなった。感謝祭やクリスマスを含む第4四半期は一般的に出荷が増える時期で、2ケタ減という落ち込みは初めてだという。

四半期ごとの出荷台数の推移(出典:Canalys)
四半期ごとの出荷台数の推移(出典:Canalys)

 ベンダー別では、シェア3割弱を維持したAppleが引き続き強さをみせた。ただし、出荷台数の前年同期比は17%減。Googleは、傘下のFitbitが不調だったものの、2022年10月に発売した「Pixel Watch」の効果で2位に上昇した。

 2022年第4四半期における出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。

  • 1位:Apple

 出荷台数:1380万台(1650万台、-17%)

 市場シェア:27.5%(27.1%)

  • 2位:Google

 出荷台数:400万台(530万台、-25%)

 市場シェア:8.0%(8.7%)

  • 3位:小米(シャオミ)

 出荷台数:360万台(670万台、-46%)

 市場シェア:7.2%(10.9%)

  • 4位:華為技術(ファーウェイ)

 出荷台数:320万台(550万台、-42%)

 市場シェア:6.4%(9.1%)

  • 5位:サムスン電子

 出荷台数:290万台(450万台、-35%)

 市場シェア:5.9%(7.4%)

  • その他

 出荷台数:2250万台(2250万台、±0%)

 市場シェア:44.9%(36.8%)

  • 合計

 出荷台数:5000万台(6100万台、-18%)

2022年第4四半期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年第4四半期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年第4四半期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年第4四半期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)

 2022年通期の出荷台数は1億8280万台で、前年の1億9300万台に比べ5%減。出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年の数値と前年比。

  • 1位:Apple

 出荷台数:4140万台(3940万台、+5%)

 市場シェア:22.6%(20.4%)

  • 2位:シャオミ

 出荷台数:1710万台(2900万台、-41%)

 市場シェア:9.3%(15.0%)

  • 3位:ファーウェイ

 出荷台数:1520万台(1920万台、-21%)

 市場シェア:8.3%(9.9%)

  • 4位:サムスン

 出荷台数:1400万台(1460万台、-4%)

 市場シェア:7.7%(7.6%)

  • 5位:Google

 出荷台数:1180万台(1510万台、-22%)

 市場シェア:6.4%(7.8%)

  • その他

 出荷台数:8340万台(7570万台、+10%)

 市場シェア:45.6%(39.2%)

  • 合計

 出荷台数:1億8280万台(1億9300万台、-5%)

年ごとの出荷台数の推移(出典:Canalys)
年ごとの出荷台数の推移(出典:Canalys)
2022年通期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年通期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年通期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
2022年通期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)

 2023年については、需要が回復し、スマートウォッチが前年比8%増、ベーシックウォッチが6%増と伸びると見込む。しかし、ベーシックバンドが大きく減少するため、ウェアラブルバンド市場全体としては、2%増にとどまるという。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]