「Brave」ブラウザー、AIにより検索結果を要約する機能「Summarizer」が追加

　MicrosoftのAIで強化された「Bing」とGoogleの「Bard」では、最新タイプの人工知能（AI）技術である大規模言語モデル（LLM）のテストが開始されている。LLMは、OpenAIの「ChatGPT」が多大な注目を浴びる要因の背景にある技術だ。しかし、両社よりもはるかに小規模な企業であるBrave Softwareは米国時間3月2日、独自のLLMを同社のウェブブラウザーに直接追加して、検索結果を要約する機能を実現した。

提供：Stephen Shankland/CNET

　「Summarizer」というこの機能は、検索結果内で質問に対する要約された説明を生成し、それに引用元への脚注リンクを添える。より一般的な検索結果で表示される、従来のリッチスニペットを要約されたバージョンに置き換えるようにも設計されている。

　これは、検索エンジン事業を一新する、抜本的変革の新たな例である。Googleは何年もの間、他のウェブサイトへの従来のリンクに加えて、検索クエリに対するより直接的な回答を追加したり、マップ、営業時間、歌詞、おすすめ商品を表示したりしてきた。今起きているAI革命は、このユーティリティを新たなレベルへと引き上げるものである。Bingの新しいAIによる検索結果や、緊張感が伴う場合もある会話機能が、その例だ。

　Summarizerは、Braveのブラウザーのデスクトップ版とモバイル版で利用可能だ。